むかしむかし僕の地方では
路地裏の奥に薄暗い家があって
そこでは………

むかしむかし僕の地方では
路地裏の奥に薄暗い家があって
そこでおばさんが紙袋を売っていました。
僕たちはおこづかいをためたなけなしのお金を握りしめて
その家へ通いました。
月刊のまんが雑誌はあまりにも高くて手が届きませんでした。
毎月鉄人28号やアトムを見たくても
まんが雑誌を定期購読しているものは
クラスに誰もいませんでした。
分厚いページの量と
中にはさまっている付録に
誰もがあこがれていました。

そのおばさんの家は
普通の家で入ると土間があって
六畳くらいの広さの部屋がありました。
そこでおばさんは新聞紙や週刊誌で作った袋を
売っていました。
たしか五円か十円だったような。
その袋には
月刊まんが誌の付録を詰めたものが入っていました。

その家は僕のうまれた東京の下町浅草では
「付録屋」と呼ばれていました。
そしていつの間にかなくなって、
そんな商売があったことも忘れられていきました。
◆付録屋さんで売っていたのは、こんなものでした。
-----------------------------------------------
付録1 付録2 付録3

●浅草の懐かしおもちゃの秘密基地・空想雑貨