◆◆◆ 世紀あけガンタマ日記 ◆◆◆


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11月1日(水)
おもちゃ会社
マルサンやブルマァクについての意見を聞きたい人も多いだろうけど
もう少しずらして喋ることにする。
それは誰もいっていない僕の言葉だ。

テレビや雑誌に
どんな人間が出てきて
おもちゃのコレクションの量を誇ろうが取り上げられようが
おもちゃの売り上げで株式市場に上場されようが
当時の関係者を装おうが
今頃おもちゃ文化を大切にしますといったところで
それはおもちゃのごく表層部分で
昔のおもちゃについて本質を発言しようとする人
おもちゃの文化について真剣に守り伝えようとする人

あまりにも少ない。

おもちゃは単純な物だ。
難しい物ではない。
遊び倒せ!!!!!!!!!!
これが我々にはできないだけである。

……僕がこういうとまた表面だけ真似する奴が出る。

「見立て」は「見る」とは違う。
たんに「見る」のであれば
「見立て」とは言わない。

それは高級な風流テクノロジーに基づいている。
それは経済をこえて
もちろんおもちゃも含み
生活全般の……

前書きがいい。
「月をめで花にかなしむは、雲の上人のことにして」
とある。
そこで、句はこうなる。
「おらが世やそこらの草も餅になる」
この見立ての景色の良さ。
風流の風の抜け具合。
一茶、自慢の一服であろう。

11月2日(木)
空想発行のメールマガジンの編集方針は
【なるべく僕が書かないこと】にしようと思ってます。
お客さんたちの投稿をいっぱい拾い上げて。
とはいえ、空想色の強いものであるわけで。
発行までまだお時間かかります。

プラモデルの青島の海外部長だった「前畑」氏が
新しいおもちゃ会社を旗揚げする。
「知の世紀」の中で
教育・生活文化としての
「おもちゃ」を取り扱っていく。

こんど空想のメルマガにもなんか書いてもらおうかな。

11月3日(金)
1998年の今日、文化の日に
ホームページというものを
生まれてはじめて立ち上げてみました。
まる二年だぁ。

クロネコヤマトの宅急便のロゴをはったり
(ずっと使っていたのに気づかなかった)
通販の支払方法について書き足していたりで
ページをいじっていたら
気づいたら夜中の二時を回っていた。
やれやれ。

11月4日(土)
黒いパンツをはいた鉄腕アトムくんの
55センチサイズの人形がやって来た。
カウンターに飾ることにした。

朝メールが不調だった。
どうもパソコンがすねていたらしい。
しばらくして回復。

陽が落ちるのが
めっきり早くなった。

11月5日(日)
旧石器の遺跡発掘でねつ造。
非常に困ったものだ。

まんだらけ新宿漫画の殿堂ビル建設、断念。
株価は公募売り出し価格125万円が
現在は20万円台で推移。
12月期の経常利益も34パーセント減。

11月6日(月)
十年ぶりに来た成田亨ファンが
空想を評して
「センス・オブ・ワンダー」と言ってくれた。
そして
「コレクションは二の次ですよ」
とまで大胆に言ってくれるから
ますます話が加速してしまった。
おもちゃの世界は時間が一回りした観があるのに
とても有意義な再会だった。
こういうお客さんがいるのが
僕のお店の強みでしょ。

11月7日(火)
休みにもかかわらず………
平凡ではあったが
だらしがない一日ではなかった。

11月8日(水)
夕方、新しいメガネを白山メガネでつくり、
中央通りを歩いてラオックスまで行って
プリンターのインクを買う。

クリスマス用の商品を点検する。

メールマガジン創刊号はだいたいできたけど、
月刊となると忙しいので、
 インタビューとか投稿が多いので
 僕のスケジュールでは動けない
もうすこしつめてから、配布できるようにしたい。
待ってて下さい。

メールマガジンでは
あなたの子供時代の「おもちゃの想い出」を募集しています。
ホームページでもやってますけど、
(◎参考ページ)
メルマガの方にも載せていこうと思ってます。
■募集、おもちゃの想い出メルマガ版■
(■お名前■年齢または何年生まれ■職業 明記してね。)

11月9日(木)
ホビージャパンから電話あり、
広告掲載中止を再考してもらえないか
と言うことだった。

店の中にオートバイがおいてあるのね
友達のお母さんが空想の出演したテレビを見ていったとか。

そろそろ店のヒーターをつかえるように
ヒーターの前の商品を片づけないと。
それにそろそろ
ブリティッシュ・フォーク・ミュージックを流す時期だ。
ケルト(ヨーロッパ先住民族)の似合う季節。

蕪村は詠う。
「極楽の近道いくつ寒念仏」

11月10日(金)
売れるものがかたよっている。
最近はそんな感じがする。

普通は売れれば万々歳なんだろうけど、
僕たち骨董屋はちょっと違うのである。
(1)クオリティのあるいいものが売れてほしい。
(2)面白みのあるものであってほしい。
(3)小じゃれたものならなおいい。
(4)本人しか理解できないような独特の買い方をされたときはウレシイ。
順番に優劣はありません。
逆に買ってもらってもなんだかなぁ
ということもあります。
【1】雑誌で特集が組まれたりしたもの
【2】あまり古くないもの
【3】あらかじめ安めに設定してあるもの
【4】無理してそうなとき

骨董なんて
なくてもいいものだし
決して安いものではないから
高いの安いの売れた売れないで終始していると
必ず運を使い切っちゃうのが
セオリーなんです。

骨董は高級なお遊び。
僕の言葉で言えば
「超社会的趣味」。
いわゆる社会的趣味じゃないから、注意して下さいね。
お大尽ごっこなんです。
いきに遊んでってよ。

明日はおとりさま。
帰りに寄ってよ。

11月11日(土)
おとりさま。
僕の店もいつもよりは人が。

今日売れたもの
 ■ペコちゃん陶器製貯金箱
 ■薬屋のピヨンちゃん
 ■モスラ(マルサン製)
 ■怪獣玩具の冒険(僕の本)

お祭りは、夕闇が迫ってからが
本番のような気がする。
お祭りの多い土地に生まれたことを
幸せに思う。
「間」が集まりまた離れる。 マツリ
不意に、蕪村の闇。
さればこそ賢者は富まず敗荷 やれはちす
(敗れ蓮 やぶれはす の意味らしい)

11月12日(日)
今日から店でもヒーターをいれました。
祭りの後はほんと静かです。
おとりさまがやってくると、
寒さも本番になってきます。

破棄
または
焼却
という嵐を避けて
うちへやって来た彼ら
おもちゃたち。
彼らのためにも
もうひとがんばりしなければね。

11月13日(月)
僕の本が売れると
いい気分。
散歩好きそうな30代のカップルが来て
女性が「緑色電気集」とネコ形お菓子容器
を購入してくれた。
幸あれ。

空色のスクーターに乗って、
僕は夜の散歩にでかけました。
そして、ハイウェーの終りのところで、一人の不思議な人と出会ったのです。
全身がまるで水晶でできているような青い騎士でした。
僕はていねいに尋ねました。
「これからどちらへいらっしゃるのですか。」
すると騎士は、きわめてやさしく答えてくれました。
「友よ、私はこれから地球の中心へ向かうのです。」
答えの意外さに驚いて、僕は聞き返しました。
「どこへですって!?」
「地球がいつまでも踊り続けるように、ネジをまきにいくのですよ。」
騎士はそういうと、地面の中へ消えていきました。
(地球のネジをまく人/緑色電気集より/1995年発行/装幀小林健二)

緑色電気集のことはあまり語ったことがない。
僕の二十代に書いた幻想的短編を整理統合した僕のはじめての本。
美術家の小林健二からは
「なんでこの本のことあまり喋らないの」と不満顔でいわれるけど。

今朝、複数のドメインを取る。

梱包、発送。
ホンの少しのオマケ。

11月14日(火)〜15(水)
ウインドゥズ98と95
ネットスケープの三種類で
ホームページをチェックしていた。
どうもスタイルシートによる記述がなんとこわれていた。
おとりさまのことを書いたページは
ネスケでは文字が全部消えていたので
結局、画像処理にした。
そのあとで解説を加えた。

ネスケでチェックすることは
夏以降やめていたのだけれど
また見ないとダメなようだ。
スタイルシートはIEではいいが
ネスケは鬼門のようだ。
考えざるを得ない。

撮影した画像の切り抜き処理をフォトショップでやっていた。
バックは白にして。
だいぶいい感じになってきた。

占いのページを修正した。
文字アニメーションを加えた。
完成したと思って
念のためネスケで見たら
文字がかすれて見えたので
これも別な立ち上がりに変えた。

ヘトヘトであった。

11月16日(木)
お客さんにメルマガの原稿依頼する。
味噌煮うどんをいただいた。

二十歳までアメリカで暮らしていた
インテル氏と話す。
アメリカへ輸出していたおもちゃは
全土へ行き渡っていなかったのはわかっていたが、
(アメリカは時差のある国だからねえ)
アメリカ人だけでなく
日本人街へも輸出されていたのだった。

海外輸出品の何割かは
ハワイ、サンフランシスコ、サンパウロ(ブラジル)
これら日本人街へ商品が流れていったのだった。

若きショップオーナーと電話。
オークションなどの話を聞いた。

11月17日(金)
昨日、新しいメガネにした。
灰色のふちだ。
世界がくっきり見える。

今日、新バージョンの発売された
ホームページソフトの定番(僕も愛用しています)
ホームページビルダーV6のバージョンアップ版にバグが発見され
回収らしい。
明日買いに行く予定だったのだけれど。
(キャンセルで回避できるし、たいしたバグではないのだけれど。)

11月18日(土)
今日も頑張ろうと思うのでありました。
しかしもう二十一世紀間近。
年賀状も考えねば。
すると、
もう作ったよ
といったお客さんがいた。

サーバーの調子がここ二三日不安定。

仕掛けのあるページを作っています。
同じセールをするんでも
オークションのように殺気立つのでもなく
インターネットらしい
なにかインタラクティブなもの。
遊び心まんさいなセール。
現在製作中ですので、ちよっと待ってて。

11月19日(日)
ミヤ@アーストロンとずっと話していた。

建築家のモンマ君が顔を出した。
こまかなことは夜メールもらう。

マルサン商店製造のソフトビニール人形
初期生産分の
ウルトラQ怪獣ゴメスとガラモンのしっぽは
なぜ動いたのだろうか。
動かす理由はあったのだろうか。
以前僕が書いたときは丁寧さ、過剰品質体質のため
というように理由付けしたことがあった。
それとまた違うことがわかってきた。

玩具のひとつひとつの生産理由を
営業的に見たり
製法的に類推推理していくことは
とても知的で楽しいゲームだという気がしてならない。
単に自分の手元に集めるということよりも
はるか興味を引かれる。

さあ答えてほしい。
ゴメスのしっぽはどうして動くの?

11月20日(月)
あっというまに夕方となり
日が暮れて
店の時間が終わった。

11月21日(火)
セール用の原稿づくり。
スキャニングが上手になる。

メンコについて文章を書く。
メンコその
余白と間について。(もう少ししたらUPします)

原宿へ行ったけどおもちゃのキディランドは寄らなかった。

蕪村全句集、
脳の本
珍しくお宝鑑定本を買う。

11月22日(水)
お昼過ぎまで
セール用原稿づくり。

自宅用のパソコンデイスクを注文。
今まで自宅では床に座って作業をしていました。
ちょっと疲れるので今度は椅子に座ることに。
その前に部屋を片づけないと机が入らない、な。
マズイ。

ジェル入りのマウスパッド購入。
気持ちいい。

11月23日(木)
今日はおとりさま。
熊手を持った客が入ってくる。

メルマガ原稿届く。
バンダー氏より。

新潟から来てくれた櫻井氏にメルマガ用原稿依頼。
おとりさまの後は空想へ寄ろうということで。
サンクス。

これでメルマガめどが立った。
さっそく「まぐまぐ」で手続きをしよう。
もう少しお待ちを。

11月24日(金)
メルマガってまた別のパワー。
楽しんでもらえれば満足です。

(味が)昔と変わらないな
といってもらうことが幸せです
といったうどんやさん。
NO1よりも自分の大きさで頑張る人が
僕は好きだ。

秋の野のにしきの裏は枯野哉
(蕪村)

11月25日(土)
角ちゃんがやっと東京に戻ってきた。
今度は「新宿鮫」になるようだ。
すっかり格闘家らしい風貌の好青年だ。
昔のお客さんが帰ってくるパターン多いな。

カウンターでなにやら怪しげな。
見られるとかなりまずいものを広げていた。
う〜ん。

夜やっとセールをアップした。
ついでにクリスマス風にトップページの雰囲気を変えた。

メンコの研究、
付録屋の研究、
追加。
読んでね。

11月26日(日)
長いこと応接間にあった長椅子を捨てた。
パソコンディスクが占領することになる。

商品を大事に売りたいですね。
それが今回はっきりわかりました。

僕の考えている売り方
僕の考えているインターネットの電子商店の売り方、在り方
ネダンだけじゃなくて
きちんと付加価値をつけてお客さんに渡す。
いうのはカンタンだけど
難しい。
そのためのデザイン
そのためのコピー
そのためのアイデア。
そのための………。

こういうセールは
今までの模型雑誌の広告では不可能だった。
Webでしかできない空想独特の売り方をどんどん実行していきたい。
まだまだセールは商品も出るし、
不思議な売り方もしますからね。
期待して下さい。

暮れまだき星の輝く枯れ野かな(蕪村)

11月27日(月)
大阪の業者がちょっと寄ってくれた。
トイショーの分析をきく。

ともかく丁寧に売っていくこと
を心がけたい。
高い安いじゃない。
大物小物関係ない。
いいものだったらなんどアピールしてもいいんじゃないの。
やっぱり
まだアピールが足りないな。
60年代の商品を取り扱うのだったら
丁寧に丁寧に繰り返す
僕にはこれしかできないんだ。

某テレビ局から電話。
趣味系の新番組。
粋にやってほしいけど。
テーマは東京タワーだった。
出演はお断りした。
アイテムを並べないという方向は良いと思うけど。

東京タワーは「プラトーンシティ」だ。
1970年代末期のある夜
雑誌ガロやビックリハウスに
タルホ的(幻想文学者稲垣足穂)電光石火を発表し始めた
イラストレーター鴨沢祐仁を
東京タワーのいちばんキレイに見える場所に案内したことを
思い出した。
その場所では確かに東京タワーが歩いてくるようだ。

ものを語るのは
情報モルモットのおたくじゃダメなのは明白。
プラトン(精神)がなければ
ものの向こうに風景は見えてこないし、
小粋な風は吹かない。

11月28日(火)
昼頃机と椅子がきて組み立てる。
半日かかった。
まるで初めてインターネットに接続したときのようだ。
図面が解りづらい。
トヨタカップを見終わって
それからパソコンを移動して
配線コードもイッポンイッポンくくり直して
夜中までかかった。
自宅用パソコンの整理整頓ができた。
まだ散らかっているけど。

11月29日(水)
三駅地下鉄に乗り
秋葉原で
かまぼこ形のプラ製コード隠しを買い
途中神保町で
本居宣長を千円
岡倉天心の伝記を五百円で入手し
そのあと一万五千歩歩いて
(千鳥が淵から麹町赤坂を通り)
青山の絵画館前の銀杏並木を見ながら
外のテラスでストーブにあたりながらお茶を飲んだ。

国文学関連の本は
三島由紀夫全集40万円を除けば
驚くほどやすい。
リラダン全集(フランスの幻想文学者)が三万円台とは。
卒倒しそうになるネダンにでくわす。
読んで勉強しなさいといわんばかりの値段だ。

本を読んで研究する人がいなくなったのだろう。
おもちゃの数年後の姿とならなければいいのだが。

11月30日(木)
来年のガンタマ日記の副題は
〜玩学遊抄編〜ということにしよう。

メルマガ用原稿届く。
ひやにくの話。

現実がどんどん退行化していくようだ。
楽天市場が検索サイトインフォシーク買収。

■世紀開けガンタマ日記12月

■浅草の懐かしおもちゃの秘密基地・空想雑貨