◆◆◆ 世紀あけガンタマ日記 ◆◆◆


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3月1日(水)
オークションのセレクト。

夕方から東京で唯一富士山の見える
日暮里富士見坂へ行ったが
天気のせいか
ビルが建ってしまったせいか
見えなかった。
夜店通りから根津、国立博物館裏を抜け
鶯谷を経由して戻る。
ずっとパソコンに向かっていたためか
バテル。

夕食後、商品の登録。
そしてブラウザーで確認。
ふう。

3月2日(木)
将棋界の大晦日
A級順位戦の最終局を衛星放送で
ライブ観戦。
棋友と電話で話す。

デジカメで商品撮影。

3月3日(金)
古歌はいい。
雪のうちに春は来にけり うぐひすの氷れる涙 今やとくらむ
(古今集・藤原高子)

ジャンボマシンダーのページを作った。→▲ジャンボマシンダーの館

オートバイ乗りの悪友たちが来て
どうのこうの。
柳橋(浅草橋の花柳界)の元料亭の倅氏は
うちの側に裸のGIジョーが束になって捨ててあってさ
それででどうした?
家の二階から落下傘ごっこのつもりで
それでそれで?
隅田川に放り投げてたよ
もちろん1960年代の子供だった頃の話。
浅草橋の辺りはおもちゃ屋銀座で
当時はおもちゃ屋の最盛期だった。

3月4日(土)
高尚さとはほど遠い日。

閉店直後に留守電が入っていた。

研究に専念できる時間が欲しい。
頭の中が妙に忙しい。

ながめつる今日は昔になりぬとも(新古今集)

3月5日(日)
かなり忙しかった。

角萬の冷肉蕎麦の話と
根岸の洋食屋香美屋のフランス料理屋ぽさとの落差が話題となる。

店で常連氏とヤフーオークション見る。
そして分析。

夜、青山で幻のサロン・デルタミラージュのかつての常連たちと
食事会。
美術教師になった子がいた。

右手の腱(けん)が張る。ぱんぱんに張っている。
マウスの位置をうんと手前にした。
手を伸ばしきった状態で長時間作業をしていたのが原因らしい。

ASローマ観戦。

3月6日(月)
機械獣M2が速攻で売れてしまった。

サロン・デルタミラージュで一緒だった
ライターのO嬢から電話。
面白くなりそうだ。

紅茶屋熊崎君の出版記念パーティの案内が来た。
誰を誘っていこうかな?

3月7日(火)
天気もいいし
パソコンに疲れたので
散歩に出かけようと思ったら
経理士の先生から
「今日は花粉が飛んでるよ」
といわれたので
コンビニまでいって帰って来た。
イオン歯ブラシを買った。
机の上にはまだ二本歯ブラシがある。

ビッダーズ・オークションが工事中のようなので
まだそのまま。

3月8日(水)
出かける寸前、雨。
神田の藪でせいろを二枚。
お茶の水のスターバックスでカフェラテ。
秋葉原ゲートウェイでパソコンを見て
裏道で戻る。
途中、梅。
一万二千歩。
まちがい、一万八千歩でした。
夕食後完全に花粉症モード。
くしゃみと鼻水、とまらない。

3月9日(木)
一日に二回来たお客さんあり。
つまり仕事の行きと帰りに寄ってくれたのです。

ジャンボマシンダーの予約あり。

インターネットは結果良ければいいのかも。
ビッダーズにアクセス出来ないという不具合があったけど、
改善された。
理由はよく分からない。
co.jpでアクセス出来なくなり
/index.htmlをつけたらアクセス出来た。
実に不可解。

3月10日(金)
毎日新聞の取材。
午後三時から五時まで。
ライターとエディターとカメラマン。
久しぶりに写真を撮られた。
バイクを前に撮してもらった。
楽しい取材だった。

ジャンボマシンダーのカメバズーカ売れる。

3月11日(土)
イーベイの検索方法を教えてもらう。

古書螺旋堂と古物地球堂のHPを読む。

四月で13年目に入るので
なにかセールをやろうと思う。
秘密のページを作ろうかな。

おもちゃが売れないときはおもちゃのことを考え
おもちゃが売れるときはあまりおもちゃのことを考えない。
不実だろうか?

一万点以上の商品に囲まれるということは
一つのおもちゃに一つの時が眠っているとして
一万以上のおもちゃの時を共に過ごしているということだ。
それがあまりに気持ちがいいので
うとうとしたくなる。
暮れてゆく春の港は知らねども(寂蓮法師・新古今集)

3月12日(日)
紅茶屋熊崎君の出版記念パーティに出かけてきた。
人があふれていた。
200人ぐらいはいただろうか。
おいしい紅茶とケーキを御馳走になった。

デザイン・ソフト
Photoshopの解説書を読み直す。

3月13日(月)
自転車に乗って
旧友が現れた。
ネクタイを締めコートを着て
手に缶コーヒーを持って。
何十年ぶりだろう。
骨董魔術論に彼のことを書いたのがきっかけで
また出会うことになった。
二人の出会いについては→●骨董魔術論11.ブルトンとブルトン

時の環は再び繋がった。
YOUという呼び名を知る人はもう少ないかも知れない。
僕にはいつまでもYOUだが。
新録音のCDをもらった。
彼の名前は日本のロックシーンに刻まれている。
リザードのモモヨこと
菅原君だ。
現在はウインドウズのスペシャリストだ。
「新しいことをやってよ」と僕はいった。
どこで何をやっていようが
彼は僕の十代で知り合ったとても大切な友達だ。
僕の原型を知る数少ない一人だ。

我々は出会うたびに一つの長い物語を作る。
ドイツロマン派の詩人ノヴァリスが主張していた。

ノヴァリスの日記のタイトルはたしか「花粉」だった。
花粉症がひどい。
花粉は多面体だとある友人にいわれた。

3月14日(火)
だるい

花粉症

何ごとにも集中できない日

3月15日(水)
花粉症続く

鉄は叩くと強度が増すことが
実験で証明された。

3月16日(木)
すべて花粉症のせいにする。
気力なし。

雨だったのでヒマ。

昨日不思議な夢を見た。
夢はおぼえていない方なのだが。
なぜだか夢の中に出てきた人物に
そのうち遭遇しそうな気がする。
もちろんいい夢だった。
芝生の中に刻像が立っていて
(知っている人物なのだが?名前が違っていた)
財団法人「子供たちにもっと優しい文具を」と
彫ってあった…

3月17日(金)
ひきつづき花粉。

すこしペースを取り戻す。
平賀源内を記述。
江戸城の開祖・太田道灌の故事を入れる。

こうやっておけばよかった
ああしておけば
ということはないでもないが
自分の選択肢は一つしかないので
振り返らないことにする。
企業ものをもう少しなんとかしたかった
という気もちょっぴりあるが。
今のままでは
企業ものはソフトビニール変史であろう。

3月18日(土)
三連休の初日
あたたかい

夫婦で来て
旦那さんがおもちゃを見ている間じゅう
奥さんがなぜか週刊誌を読んでいた。

薄い満月だったらしい。
僕が見たときには普通の月に変わっていた。

3月19日(日)
四月の青空が近づいている。
彼らは蒼穹に生きているのだから
というリラダンの言葉を象徴するような空だ。
リラダンのように死にたいとは思わないが
リラダンのように生きるのは満更でもない。
ヴェリエ・ド・リラダン(1838〜89):
フランスの忘れられた貴族、作家。
未来のイウ゛、残酷物語。
僕のカレンダーにおける春のいちばん高い青空。

おもちゃ屋の扉をあけて今日も誰かがやって来る。

3月20日(月)
ヤフーオークションで
ブルマァクで
検索すると
ブルマがでることがあるそうな。

桃山時代の信楽壺を見て
ジャミラを連想した人がいる。

3月21日(火)
たった一回の西暦2000年3月21日の火曜日。

オークションの撮影の商品で
ぐっちゃぐちゃになってきた。
僕のパソコンルームが。
その他の本関係の資料も棚からあふれているし。
部屋が倉庫化してきた。

うすら寒いが春めく。
「君ならで 誰にか見せむ 梅の花
 色をも香をも 知る人ぞ知る」
(古今集 紀友則)

3月22日(水)
めいっ子をつれて原宿へ。
GAPで緑色のセーターを買う。
緑はケルトの証。
緑色の男は
太古イスラムでは永遠の予言者の象徴。

散歩の途中
青山のサッカーショップ「ジョージ・ベスト」で
ヨハン・クライフのビデオを買う。
ヨックモックでお茶。ケーキを。
まい泉でトンカツを食べた。

ホンダのショールームで
ラビットそっくりなスクーター
(ラビットがデザインを模倣したドイツのそのまま)
のスケルトンタイプが展示してあった。
好きな曲線なのだが。
デザインに意匠登録はないのだろうか?
もとネタは誰も知らないのだろうか?

地下鉄で帰る。

3月23日(木)
インターネット経由のお客さんが
怪獣玩具の冒険を買いに来てくれた。

夜は旧友と根岸香味屋へ行く。
音楽業界と出版業界の話。
MP3、茶の本、金太郎、子供の話…
気が許せる友達というものは何にも欠えがたい。
雨が降ってきた。
車で送る。

3月24日(金)
ソニーのアミさん、ビッダーズの菊池さん来店。

イーベイからメール

ベテランコレクター氏と話す。
「だんだん良いものが出なくなったね」

3月25日(土)
他店と売った商品価格の落差がありすぎて
ショックを受ける。
桁が違っていた。
ここまで違うのは初めてだろう。
客もショックなら店もショック。
たださんは笑うかな?

差違を強調するよりも
全体感を強調する方が好きだもんね。

3月26日(日)
美しさを感じて接しないと古物は危険である。
どう危険かは人にもよるが
禍を呼ぶだろうね。
骨董魔術論を封印してきたのも
一般には分かりづらい事だからだった。
骨董を扱うのは
おもちゃの微細な知識ではない。
骨董を扱える人は
ごく限られた胆力の持ち主だ。
知識は勉強すればそれなりに身に付くが
胆力は運命全般まで見通せないと
有資格者にはならない。
正義感というような儒教的原理ではない。

おもちゃに
どうか
美しさ
或いは
楽しさを感じていただきたい。
アホな店主の戯れ言である。

風流の道はどこにでもある。
おもちゃに感じなくても
どこにでも咲いている。
花を見つけられないのは
我々が野暮になっている証拠である。

3月27日(月)
ラビットスクーター屋の名物親父が引退する。
さびしい。
僕は親父のレストアしたラビットスクーターに乗って
北海道の道東をタンデムでツーリングした思い出がある。
知床半島を横断し
霧の根室半島
霧の中での昆布干し作業の幻想的な姿…
摩周湖の直線道路
サロマ湖の夕日も忘れられない。
親父さんお疲れさまでした。
ラビットをありがとう。

ラビットは富士重工の生産した国産スクーターで
百万人の恋人と親しまれ
戦後の日本と共に活躍しました。

3月28日(火)
アート系アドベンチャーゲーム
「PINK GEAR2」クリア。
果てしなく美しいゲームだ。
僕はゲームはやらないがこれだけは別。
探検した一ヶ月間は迷路の中で
夢見ている気分だった。
迷路がいっぱい出てきたし。
石丸ワールドはまるでロボットハックの作った手品のようだ。
★★★

3月29日(水)
暖かくなったのですぐ頭痛。
入った喫茶店があつかったせいかも。
早々と家に帰る。
夜やっと回復。

デザイナーから来た広告のラフをチェック。
今度のコピーは自信ある。
「物欲で見えることもあるが
…以下広告掲載日まで待って!」

3月30日(木)
小林KK氏から電話。
近々面白いことができそうだ。

グラフィックツールPhotoshopのテキストを見直す。

マジンガー氏来店。
ジャンボマシンダーの話。

Eベイから電話。

ムーミン売れる。

花粉症から来た鼻炎なおらない。

日本語の○○しながらの「ながら」という言葉が
単なる動作中を意味するだけではないことを発見。
「ながら」は隠れた構造を示唆している。
「長良川」に示されているようだ。
もちろん「ナーガ」=「蛇」も意味する。

3月31日(金)
今日も暇な一日で終わるかと思っていたら
六時過ぎからバタバタ忙しかった。
鉄人のお客さんが二人交互に来た。
めんこはここ。
ブリキはここです。
店の中に鉄人グッズは散らばっているから
初めてのお客さんは見きれないのだ。
その間に信楽壺氏から
ヤフーオークションの件で電話が入る。
「マルサンのピンクのカネゴンがでてます?!!!」
まさしく突然の火山の噴火のように
骨董屋は突然忙しくなり
一瞬で勝負が決まる。
空想雑貨はえてしてこんなもんである。

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