◆◆◆ 世紀あけガンタマ日記 ◆◆◆


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5月1日(月)
すべてのオートバイが眠りからさめる五月。

カウンターにギララやバルタン星人の手踊り人形を並べて
常連マルサン氏が遊んでいた。

色つきの外枠を簡単に作る方法を発見したと思ったら
店のPCではOKなのに
自宅のPCでは表示されなかった。
ソフトがとうとう壊れたかと思ったり
HTMLのスペルミスかと思って何回もやってみたが
どうもうまくいかない。
2時間ぐらいが過ぎてやっと理由が分かった。
こちらのミスというわけではなかった。
つまりエクスプローラでは表示されるが
ネスケではダメというパターンなのだ。
いちおうHTMLテクニック事典でも確認した。
こういうところはぜひ共通化して欲しいよね。

ほんとはエクスプローラーのほうが好きなのだけれど
ソニーの電子決済の関係でネスケを主に使っています。
HP作るときは、だからネスケが主。
エクスプローラだときれいな色つきの枠なのに
ネスケで見ると真っ白な枠になってマヌケ。
困るよね、ほんと。
★こういうのを作りたかった!

5月2日(火)
暖かすぎた。

ナショナルキッドブロマイドに予約。
売れて悲しい。
ほんとはあまり売れて欲しくなかったんだよなぁ。
メンコだけは大事に持ってるから、
まっいいか!

「風雅の誠をせめたどる」(芭蕉)

5月3日(水)
近所の子が道路でスケボーの練習をしている。
今日もいい天気だ。

五月の連休になるといつも
「ブロンディ」を流している気がする。
80年代パンクのポップな清々しさを
デボラ・ハリーに感じてしまう。
その頃僕はピンク色の福生のアメリカンハウスで
ブロンディのレコードを聞いて
週末になると
国立のカフェ「ガラス玉遊技」のカレーを食べていた。
窓の外は嵐だった。

復刻のガメラとオリジナルのガメラを
カウンターの上に並べて
お客と調べる。

マルサンとブルマァクの違いを
ゴドラ星人に見る。

動きを意識していることが
ゴドラ星人の人形造形から
ハッキリ読み取ることができる。
具体的にね。
そんな話しをやはりカウンターでする。

店が終わった後
ユッチとJunちゃんと
白山のスパゲッティ屋さんへ行く。
帰りはドライブもかねて車で送っていった。
ひさしぶりに夜中に見た東京タワーは
観覧室の下に緑色の照明が入っていて
オレンジ色一色ではなかった。
なんだか上の方が少し膨れて
曲がっているようだった。
まるで僕の作ったへたくそな東京タワーの模型のように。

5月4日(木)
雑誌社からHP掲載依頼のメールが届いていた。

URLとメールアドレスいりの空想の新しい名刺ができた。
また最初の色に戻って黄色に灰色の文字。
レイアウトが少し変わり
コピーも変わった。
裏面の地図も。
ただしもちろんロボットマーク付き。
13年ぶりのモデルチェンジ。

NHKの衛星放送をつけたら
たむらさんの映画「クジラの跳躍」が放映されていた。

5月5日(金)
立夏らしい。

HPのデザインをいじっていると
すぐ真夜中を過ぎてしまう。

いまは天王洲アイルなど新臨海ゾーン。
お台場の対岸といえば分かりやすいかな。
むかし住んでいた北品川の天王洲が
牛頭天王から来ていることを知った。
祇園精舎のシンボル。
僕の言い方をすれば
古代豪族物部氏のシンボル。
そして船に関係がある。

5月6日(土)
惑星直列のせいか
イマジネーションが不調。

リックサックにブースカをいれた子が来た。
顔だけ出している。
………
説明を付け足すと
ブースカ・ジャイアントサイズの復刻品(新造形)の顔が
リックサックの袋から飛びだしていた。
しょっていたのは二十歳過ぎの男の子で
連れの彼女がブースカ好きらしい?

HTML事典を読んでスタイルシートを書きたしてみた。
リンクの下線を全部けしてみたかった。
成功。
………
ただ最新のホームページビルダー2001ではスタイルシートが使えるとか。
僕のは二つ前のバージョンだから(僕のはV3。次が2000。最新が2001。)
自分で付け加えなければいけないのだが。
ま、いいか。
それとも一台PC買って最新バージョンのソフト入れて
バンバン絵とか動かそうかな?

5月7日(日)
主用ブラウザーをネスケからIEに変更した。
HPもIE95をメインで作ることにします。
いままでリンクがだふっていたユードラ(メールソフト)も
変更したらぜんぜんOK。
いちおうネスケでも確認しますけど
IE表示にあわせるつもりでいます。

ビッダーズオークションなどのフレーム利用ページは
ネスケだとうまく印刷できなかった?
などなど考慮して変更しました。

5月8日(月)
店ではIEで見ているのですが
自宅ではもっぱらネスケ中心でした。
最近はマックの人でもIEとか。

お休みは?と聞かれました。
慶応の講義が終わったら
奈良へ行こうと思ってますが。
法隆寺見てないし、明日香見てないから。

「怪獣買ってユートピア」の
講義を受講してくれた人には
おいしい紅茶がつきます。
(の、つもりでいます。)
(人数制限あります。)
あとでカフェイエスハウスへ寄るから。

僕と同い年の一茶はこんな歌を詠んでいた。
「梅咲くやあわれ今年ももらい餅」
で年が始まり
花見に行っては力み
「いざさらば死稽古せん花の蔭」
その一方で
「散る花を脇になしてや江戸贔屓(びいき)」
実体は
「名月のご覧の通り屑やなり」。

俳句集をパラパラサーフィンするのは
とっても極楽。
こういう「ヌケ具合」がいい。
「初空の行き止まりなり上総山(かずさやま)」

一茶の高い眼差し、視線の方向。
「故郷に流れいりけり天の川」
彼もまた源流を探す旅人であった。

5月9日(火)
ハンスン島から
便りがやってきた………。
僕の友人上田壮一君が立ち上げているサイト。
(空想のリンクページから上田君自身のHPに飛べます。)
数少ないほんとの意味でのインターネットのHPです。
こんなサイトが作れるってことはインターネットも
まだすてたものじゃないね。

スポング博士からの『ハンソン島通信』が
あまりにもすばらしいので引用させてもらう。

「ハンソン島の春」     ポール・スポング


  日が長くなってきた。私は、夜明けと共に起きるのが好きだ。明け方は、

  まだ暖炉に火を入れて部屋を暖めなければならないけれども、日が差し込

  んでくると暖炉がなくても十分暖かい。

  (中略)

  外の世界は、まさに生き生きとしている! 庭に咲いた花が、私たちを取り

  囲んでいる。赤いチューリップが窓からのぞいている。黄、青、オレンジ、

  ピンク、紫、緑……たくさんの色が目を奪う。すべてが実に新鮮だ。にわ

  か雨が虹を運んでくる。突然あられが降って、また突然去っていく。海は

  ときどき荒れることもあるが、たいていは穏やかだ。山の頂はまだ白く、

  星は煌々と輝き、その光は海に落ちて、まるでもうひとつ夜空ができたよ

  うだ。

  (中略)

  オルカの声は滅多に聞こえないけれど、海は今も息づいている。アシカが

  通り過ぎ、アザラシのトプシータービー(訳注:さかさまの意)が、私た

  ちの入り江で、くるくるまわりながら浮かんでいる。50頭のイルカが横切

  る。イシイルカがやってきては去っていく。ある早朝、目の前で2頭のミ

  ンククジラが、横に並んで見事な潮吹きを見せてくれた。まず頭が並んで

  現れ、そしてヒレが現れる。楽々とリラックスして……新しい素敵な一日

  の、すばらしい始まりだ。 私はハンソン島の春が大好きだ。


さぁ、ちょっと休憩してここを覗いてみて下さい。
http://www.orca-live.net/


朝起きてふらふらのままパソコンに向かい
平賀源内に項目を書き足し
銀行へ行かなきゃと思って
外へ出れば27度の気温だった。

5月10日(水)
まい泉で食事をした後、青山三丁目の
スターバックスでカフェラテを飲んで
地下鉄の駅まで歩いていこうとして
信号のところで
紅茶やの熊崎君と偶然出会った。
慶応の講義が終わったら
彼のお店へ行く約束をしてあるのだ。

神田明神で記念写真を受け取って
歩いて帰ってきた。

オルカライブネットの上田君からメールが入っていて
彼は昨日ちょうど僕の本「怪獣玩具の冒険」を
読み返していたところだったという。

5月11日(木)
大学の講義でパソコンを使うかも知れない。
あらかじめ講義内容をHPにアップしておいて
当日はそこにアクセスして
必要に応じて文章や画像を見てもらう。
画像も黒板に大写しできれば良いけど。
(プロジェクタはOKだけどネット環境はダメみたい)

講座用に50枚ほどの原稿を用意する予定。
あとでHP公開できるかも知れない。

内容はもちろんおもちゃのこと話しますよ。
マルサンとか連発するからね。

早く寝る

5月12日(金)
サッカーの中田君のHPに掲載された金子さんのエッセーを初めて読む。
出来る文章。
腰の入った、ディフェンスラインからのパスのよう。

講座のうち合わせメール。
ついでにアシスタントの永野嬢に
彼女にとっての懐かしいおもちゃを聞いてみた。

源内先生の原稿二百枚の大台にのる。
苦戦しているけれどなんとかなりそうだ。
小道具がいろいろ出てくる。
それを楽しんでもらえれば。
ちなみに今朝は「土器」について触れた。
わからないだろうな、ゼッタイに。

自動車のニッサンがプロバイダーを始めるというのもニュースだが、
真打ち@マッキンゼーがいよいよ登場する。
この秋、日本のネット社会は大統合の時代へと大きく動くだろう。
ビッドバレーの子供たちは、立ち向かえるのだろうか?

ときどき思う。
平賀源内がこの朝目覚めれば
何をどう判断するのだろうかと。
(むろん彼のポテンシャルは現在でも世界標準である)

しかし
ショッピングモールへ出展して下さいメールが多いね。
あせってんだろうか。
どれも特長がないものばかり。
それだったら「楽天市場」の方がいいでしょ。

最近時々眠たくなることがある。
人生に飽きたわけでもないけれど。
ネットサーフィンには飽きているけれど。
おもちゃ系でぱっとしたHPないねえ
………。
ホントに好きで好きでたまらないよ
的情熱が伝わらない。
ホントに好きなの〜〜〜!
(谷岡ヤスジ的表現でした)

記憶の中でのみ生きているようなマニアはつまらない。
新しい郷愁の中へ戻ろう。

しかし今日は眠たい。

5月13日(土)
朝、建築家のモンマ君と電話。
最近発掘された出雲大社の16階建ての高層様式について。
近代にばかり眼を向けている建築家は目を覚まさないといけない。
彼からそんな言葉が出た。
この頃は某大学に潜り込んで勉強しているそうだ。

サラリーマンが月給を上げようとすればどうするか。
自分の評価を上げるしかないだろう。
モノもそう。
高い高いと自己査定して訴えていてもしようがない。
モノの評価を上げることにつきる。
僕は高く売りたいモノは
モノの評価をあげることに努めている。
非常に回りくどいが。

誰よりも観察して
誰よりも読みとろうとする。
おもちゃの作品性を徹底的に読解するのだ。
世界で最初のおもちゃの理解者になるのだ。
物言わぬおもちゃの理解者になろうと真剣に付き合うのだ。

ひまだぁ〜
という電話を
同業者と友人からもらう。
こっちはいつもひまだから今さら驚かない。

トップページのレイアウトを大幅にいじっていて
どうやら完成したのだけど
はたしてこれでいいのやら?
もう少し寝かせてみようかな?

5月14日(日)
あまり記憶できない日

夜サッカーセリエA最終戦

5月15日(月)
なんとペルージャが勝って
逆転優勝。
ヒエーッ、中田ローマよりペルージャを見るんだったか。

おもちゃ会社H氏、来店。
久しぶりだ。

漫画家谷岡ヤスジ夫人へTEL。
一周忌の話。
本「天才の証明」は順調に毎月版を重ねているそうだ。

ノートパソコンを入れるバッグを購入。
明日慶応大学でパソコン環境のチェック。

5月16日(火)
慶応の講座の
パソコン環境と教室のチェック完了。

怪獣はふつうユートピアを壊すんでしよう
と巽教授にからかわれた。
うーん確かにそうだな。

はがねちゃんの友人からメール届く。
なにはともあれ
すべてがわかっている友達がいることは
ホントに救いだ。

寄生虫の侵害は
高等な有機体の悲しい宿命
と明治の美術者、岡倉天心は東洋というシステムの不備を嘆いた。

東洋だけではない。
ということにも天心は思い当たっていた。
東洋的な人格もまた同様であるからだ。

ホームページ用ソフトをバージョンアップしたくなってきた。
スタイルシートが利用できるから、いいな。

5月17日(水)

すばらしいヒラメキ
五月の青空のような
すばらしいヒラメキ。
また一つ泉を見つけたかも知れない。

午前中モンマくんとうち合わせ。
一ヶ月後に現実化される。
あとはモンマくんの腕次第。

映画「ビーチ」見る。
ある種ユートピア映画だ。
原作本の装丁をパソコン雑誌で見たので
ちょっと気になっていたのだけど。
だいぶカットしてある気がする。
話の息継ぎが多少参考になった。

明日は天気が悪いようだ
と体調が知らせる。
早々とパソコンのスイッチを落とす。

5月18日(木)
儲けたら引退する
そういう声が大多数だという話を
アメリカのIT事情に詳しい先生が書いていた。
全部揃ったらどうするの?
マニアに聞けば
全部集めたら引退する
そういう答えが返ってくるのだろうが?!
いいや、これからさ。
そういう黒帯有段者のマニアの増加台頭を望みます。

ものにだけ興味が行くのは
まだ初心者。
………
釜一つもてば茶の湯は足るものを
よろずの道具好むはかなさ。
(利休)

コレクションが揃うのは
意外とあっけないもの。
その「意外」と「あっけなさ」の中に
骨董の深さが用意されている。
意外やあっけなさに出会ったことのないマニアには
理解できないだろうが。

「あっけなさ」
には他者から見たコレクションの位置が含まれている。
「意外」を感じるのは
宇宙の本質が案外、非利己的に出来ているということに
一瞬気づかされるからだ。

ナメゴンに
ナメゴンの涙
を感じることができない者には
生活に生活以上のモノを見いだすことは出来ないだろう。

われわれは名作があるのに
努力して
理解しようとしない。
美術者・岡倉天心が
東京美術学校の生徒や教師に常に警告していた。

腰痛で入院してヒマな2000GT氏が
通販予約してくれた。

1995年の日記を開く。
この頃
麻原逮捕(5/16)
ガメラ展(店内)
えんぴつ大好き展(銀座)
………
久しぶりに読むとなにやら遠い遠い遠い。

5月19日(金)
三社祭、はじまる。
浅草が活気づく日。

谷岡ヤスジさんの一周忌が近づいて来た。
それもあって訪問者あり。

出版各社携帯iモードで漫画配信に力
という記事が日経に。

シカゴ自然史博物館で
ティラノザゥルスの完ぺきな化石の披露。

5月20日(土)
軽い雨。
最近の三社祭は晴れていた記憶があまりない。

講義用原稿作り始める

フロッピーを読み込もうとして
あれっ??
フリーズ!
どうも調子が悪い。
ウインドゥズを刺激しないようにして、
CDに記憶させておこう。

成り成りて成りあわざるところ一所あり(古事記)
吾が身はそんな感じの日々である。

5月21日(日)
「美術市場イトマン事件」
と呼ぶことにする。
バブル期に商社「イトマン」がバカ買いした絵画が
十年ぶりに表に出てきてオークションにかけられた。
そのネダンが当時の一割にも満たないことで
話題となっている。
今週はこのことを肴にしていく。
続きはまた明日。

雨はとりあえず上がったようだ。
今日は神輿(みこし)が街中をねり歩く。

黒織部の名品の写真を見る。
先年の岐阜の織部展には出品されてなかったなあ。
気合いの入った歪みで
底に星のマークが入っていた。
近々新宿のデパートでも展示会をやるとか。
楽しみだなぁ。
内側の黒い茶碗で飲むお茶は
いったいどんな味がするのだろう。
仙薬だから、どんな味でもいいのか。

5月22日(月)
昨日夕方土砂降り。
三社祭はホントに雨祭りになってきた。

ウルトラQ怪獣はちょっと上品だから
志野焼という気がする。
ウルトラセブンはもちろん
織部である。
焼き物の織部焼とマルサンの相似関係については
僕の骨董魔術論を参照して下さい。→
●黒織部茶碗「わらや」
1997年岐阜県美術館
織部カタログより転載


5月23日(火)
熟睡。

数年前ある出版記念パーティで
焼き物好きの
京都の某美術館館長に
怪獣玩具は織部なんです
といったら
目を丸くして驚いていた。
マルサンの代表作
エレキング
織部の代表作
冬枯

マルサンと織部というと
ただの比喩だとしか思わないだろうけど
そうではないモノがあるのだ。
骨董魔術論の中でも
織部とマルサンは力作なので
ぜひ読んで豊潤な世界に触れて欲しい。
焼き物に興味がある人には刺激的だろう。

全体を見られる人を目利きという
ことはいうまでもない。
部分しか見られぬ者
記憶に頼ってのみ見る者
権威に準じて見る者
騒ぎたい気持ちだけの者
所有して所在なき者
彼らは
総じて
非感動者たちである。

ほんとうのマニアは作品と交流する。
いついかなる時でも
淡い交通が交互に発生する
ということを
いついかなる時代
いついかなる時代の作品も
いついかなる時代の王侯貴族も
いついかなる時代の名も無き衆生も
みんな知っていて
みんな大事にしていた。

「万葉集」がそう。
「茶」も基本的にはそうだ。
僕が僕なりの事例を一つあげれば
「金太郎」というものが該当する。
この研究はいずれ工作舎から出版される。
ご期待あれ。

美術市場イトマン事件2
三千八百万円(最初)
十四億円(イトマン購入額)
一千三百九十万円(先日の売買額)
これが代表的な価格の上げ下げ。
現在
商社イトマンは吸収合併で消滅。
日経アート誌は休刊。
絵画市場は暴落。
続きはまた。

文献あさりをしていたら
我らがSF作家ブラッドベリ大先生の格好いい一言。
そうだ、渋谷ビッドバレーの起業家たちに聞かせてあげたい。
「さて、みなさん金儲けを仕事にしているとは思わないで下さい。
………
みなさんは未来を占うビジネスをしているのです。
うまく予言できて、その予言どおりに行動するなら、
そのときに、そのときにだけ、
当然のものとして利潤が手に入るでしょう」
(ブラッドベリはどこへゆく*晶文社*小川高義訳*1996年発行)
(………僕もこんな講義をしたい。)

5月24日(水)
晴れの予感

チャンピオンズリーグ参加権をかけた
インテル対パルマの一戦をビデオで観戦。
バッジオの2得点。
(翌日のイタリアスポーツ紙では異例の10点)

美術市場イトマン事件3
「イトマン事件は非常に特殊なケースだが、
異常な価格が示された時は、
取引関係者は危険信号として立ち止まらないといけない。
そうしないと、ほんの一部の人のせいでも、
マーケット自体が信用を失うことになる」
(美術評論家・瀬木慎一氏※読売新聞より)

テープレコーダーを購入。
最近はずいぶん小型になったものだ。

明日の朝チャンピオンズリーグ決勝戦なので
早めに寝る。

5月25日(木)
五月が好きになったのは、
たぶんオートバイに乗り出してからだ。
五月になると、
ガレージから冬眠していたオートバイを引っぱり出して、
エンジンをかけ、
オワンヘルメットの紐をキリリと締めて、
信州の高原まで走り出す。

もう十五年ぐらい前だったかな。
カワサキのSS90という
ちっちゃな排気量のスーパースポーツで
野辺山まで行って八ヶ岳を一周して帰ってきた。
青いタンクのちっちゃいけど、
野性的な1960年代末期のやつ。
2ストロークの白い煙を吐き出して。

今日は夏日になりそうだと、J-WAVEでいっている。

オートバイツーリングをしていた時、
Tシャツに蝶がぶつかって驚いたことがある。

本日発売のゲットナビ7月号(学研)に
空想雑貨が紹介されています。
サンキュー!

5月26日(金)
今日も夏日のようです。

NPO(非営利組織)としてのビジネス
NPO(非営利組織)としての愛好家

ドイツロマン派の作家
ノヴァーリスの日記を読んでいて気づいたこと。
「食べすぎた」という記述が二カ所にあった。
今回初めてチェックマークが入った。

そのあと、散歩に出た。
―この世にある最もすばらしい夕方のひとつ。
美学にかんする二、三の想念を思いついたが、
それをつきつめて考えるには、
頭があまりにもぼやけていた。
(今回のアンダーライン)

ぼくは、非常に多くの意志を持っている。
―しかし、真の感受性にはとぼしい。
(前前回1992年11月読書時アンダーラインあり。非常に重要)

われわれは、たがいに完全に理解しあうということはけっしてあるまい。
しかし、理解しあうというよりもはるかにより以上のことをするであろうし、
また、することができる。
(94年10月読書時アンダーラインあり。)

すべての愛する対象は、それぞれ天国の中心点である。
(97年10月24日読書時アンダーラインあり。)

興味あるのは、美をとりまいて動いている素材である。
精神と美が存在するところには、
全自然の精華が
同心円的な振動をしながら集積している。

詩人と聖職者とは、太初にはひとつであった。

焦らないという訓練をせよ。
(以上ノヴァーリス日記より)

はじめてノヴァーリスに遭遇したのは
二十歳の時。
稲垣足穂の「宇宙論入門」に
ノヴァーリスの「青い花」が引用されていたからだった………
ここ十年はどうも三年周期で読んでいるようだ。
次にノヴァーリスの「日記」を読むのは後何年先になるのだろうか。
たぶん一生かかって僕はノヴァーリスの日記を読み続けるのだろう。

講義用に
いざ使おうとするとなかなかいい俳句が見つからない。
自分の昔から好きな句になるが。

〜裏店に住まいして〜
涼風の曲がりくねってきたりけり
(一茶)

僕の俳句はどうも
芭蕉と
蕪村と
一茶を
一つの人格としてみているようだ。

5月27日(土)
朝からフリーズしまくり。
この三日間ちょっとひどい。
ウィンドゥズは騙し騙しつきあうしかないのだろう。

店が終わった後、
ちょっと常連氏と話し込む。

建築家のモンマ君が朝と夕とにやって来て
書の仕上がり具合を見せに来た。
もう少し軽い方が良いね。
すうっと空の高いところにかかる虹みたいにさ。
と僕はいった。

午後、明るい思索。(ノヴァーリス)

5月28日(日)
夜中はすごい雨だった気がする。

来月はじめ少し遅めの長い休暇とります。
ゴールデンウィークも休まなかったし。


5月29日(月)
今朝は、昨日よりもずっと理性的であった。
多くの良いことを書き留めた。
食後、庭でコーヒーを飲んだ。
僕の内部は、風もなく静かであった。
しばしばゾフィーと決心のことを考えた。
夕方はヤングの「夜想」を読んだ。
「マイスター」(※ゲーテ)について多くのことを思索した。
その他は、ふつうの社交的な気分に終始した。
総じて、今日は昨日よりはるかに自分に満足であった。
(ノヴァーリス/日記・花粉/現代思潮社/前田敬作訳)

今回の五月は一度も信州の青空を見なかった。

「蒼穹に生きよ」と確か
ヴェリエ・ド・リラダンがいっていた。

明日はいよいよ慶応大学で
おもちゃ学の講義だ。
ノートパソコンを持ち込み双方向の講義にするつもり。
「怪獣を買ってユートピアへ行こう」

岡倉天心の日本美術史の講義を
本郷の東大で聞いてみたかった。
セントルイス万国博の講演
「絵画における近代の問題」も聞いてみたかった。

今日は天心の万博演説に目を通して寝よう。

5月30日(火)
ついに自宅のタワー型パソコンが壊れた。
入院の予定。
しばらくHPの更新はできません。


おそらく五月最後の青空

慶応大で講義。
無事終了。
熊崎君の「イエスハウス」で紅茶。
まさしくくつろぎのティータイム。

講義はノートパソコンを使用。
黒板にプロジェクタで投影した。
画像もきれいでやりやすかった。

講義に使ったメモはHPで公開します。

帰ってきて一眠りして
半袖のアロハシャツに着替え
夜7:30から西武線新井薬師のスタジオで
杉田丈作氏の舞踏を見る。
片手モップ男が空飛ぶ姿が
いや、
空を飛べず大地に凍結している姿が
宇宙的悲哀で素晴らしい。
杉田さんの芸は特に
制止している一瞬に
永遠が見える。
永遠の羽音が訪れている。

5月31日(水)
しゃべる前は長いと感じられていた時間も
終わってみたら
短く感じられた。
ノートパソコンにデーターをインプットしていたので
だいたい言い忘れはなかったけれど
ちょっと言い忘れたエピソードがあった。

それは………
東洋美術の最大のコレクションを所蔵している
アメリカボストン美術館で
岡倉天心がボランティアのご婦人方を前にして話した話し。
「ここは非常に優れた美術館で素晴らしいけれど
弱点があります。」
という問いかけをした。
こういう答えを天心は用意していた。
「美というモノは管理するモノではないのです。
美というモノは鑑賞するモノ。
もっと讃美しなければいけません。」

生徒さんの質問に答え
「SF作家ブラッドベリは、
おもちゃはメタファー(暗喩)である
といっています」
ということを喋って終了した。

次回は日本SF界の大御所小松左京さん。

パソコン入院したり
ついでに休暇を取ったりするので
日記は六月半ばぐらいから
再開します。


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