◆◆◆世紀末ガンタマ日記◆◆◆

過去の日記 98年10月 11月 12月 99年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月

11月1日(月)
「いき」には、「江戸の意地張り」「辰巳の侠骨」がなければならない。
九鬼周造の名著「いきの構造」は何回読み直してもあきることがない。
常に颯爽の風が吹いている。
では江戸とは何か?
反権威主義的な江戸っ子気質は、江戸期において誕生したのか?

おもちゃが江戸浅草風流特産品であることを
僕は長い時間をかけ実践的に発見してきたが
今度はその「江戸浅草」というおもちゃの環境背景に話を進めることにした。
次の予定の本がそれである。
「驚いていただければ」幸いである。

われわれはいま、さまざまな伝説の骨を拾い集め、
永遠の意味に満ちた生きた巨人を甦らせようとしているのである。
(ローレンス・ブレア)

本田宗一郎もいっていた。
人に好かれること。
約束を守ること。
儲けさせること。

11月2日(火)
昨日の夜
キントト文庫の山本セドリ嬢と食事。
おもちゃ業界より古本業界の方が
歴史が長いせいか
ユニークな人や事件が多くてうらやましい。
古本の話を聞いて
おもちゃの話をしやべり
やっと体調戻る。
自動蠅取り器を自慢された。
ゼンマイ式だそうな。
ふむふむ。
帰りは神保町から秋葉原まで歩いて
地下鉄で帰ってきた。

昨日夕方
谷岡夫人から電話。
おりかえし漫画サンデー編集部に電話。
谷岡ヤスジ特集号がいよいよでる。

朝一番の宅急便で
谷岡ヤスジ傑作選
天才の証明
が届いた。
ホットほっとNEWSに付け加えた。
赤ベタ白抜きが谷岡さんには似合う。
スキャナーで取り込んで
色とかデザインとかいろいろいじっていたら
気づいたら午後2時。
あわてて銀行へ行く。
今日はゆっくり谷岡さんの本を読んでいよう。

11月3日(水)
箱根の金時山登山記念の手ぬぐいをもらう。
金太郎のイラストがGood!
金太郎研究家としてジツニうれしいのである。
気に入ったので壁掛けにした。

クリスマス・お正月おすすめグッズを考えていたら
もう夜中が過ぎた。

シデー世の中(谷岡ヤスジ)

ちょうど去年の今日
文化の日に空想雑貨のホームページを
So-netに立ち上げました。
人文科学書で名高い出版社工作舎の編集長十川さんに誘われて
青山ブックセンターで講演を聞き食事をして
遅くに帰ってきたら
「神谷君、空想のロボットマークがつぶれて入ってないよ」
という
たむらしげるさんからのメールが届いていて
それからはパニックでした。
なぜならその画像は僕のエクスプローラーの画面では存在しているのに
ネットスケープの画面では破れマークになってしまうからでした。
答えは画像のファイル指定が半角あいていたためでした。
kusou半角あきzakkaと指定していたためでした。
世の中にそんな不思議があるのかとホントに悩みました。
二つの流派があるなんて知りませんでしたよ。
(今は両方の画面で見ています)
しかしこれをどう改善したらいいのかわからず
半日途方に暮れていた私でした。
kusou-zakkaかkusou_zakkaとすればよかったのですが。

インターネットって魔法の呪文だぁ
と思った私でした。

クリスマスの日に「骨董魔術論」をアップして
大容量のAsahi-netに移動しました。

サンタクロースのおもちゃの写真を撮る。

日本橋三越前の伊勢定で鰻。
いつも東急裏の洋食たいめい軒だから、たまには。
東急デパートは陸に上がった不格好なクジラのようだった。
東京駅大丸デパートにある
本の読める喫茶店に寄ろうと思ったら
満員。
在野の民俗学者、藤森栄一さんの「古道」。
柿本人麻呂が気になって「万葉集入門」を購入。
結局スターバックスで初めてコーヒーを飲む。
僕の好きな緑色の混じったジャケットを買った。
帰りは秋葉原で万世橋わきにできたラオックス・デジタル館を覗いて
名刺用カードとインデックス「ポストイット」を買い
帰ってきた。
往復歩き。

散歩していて
昭和通り沿いの横山町の金山神社に気がいった。
鉱山関係者や鍛冶やの神様だ。
そうそう金物組合の神様だった。
そういえば神田鍛冶町とか金物屋に刃物やが
この浅草の外苑部には多いのだ。
金太郎民俗学徒にはいいヒントだった。
知っていても知っていることにはならないようだ。

11月4日(木)
クリスマスとお正月用の品揃えを考えていて
日本の遊びはいろいろあると改めて思った。
かるた。
すごろく。
福笑い。
十二支あわせ。
家族あわせ。
もちろんトランプも。

明日は
おとり様。
夜中の十二時から騒がしくなる。
通称おとり様。
正式には鷲(おおとり)神社。
神話時代、日本武尊(ヤマトタケル)が関東東征のおりに立ち寄り、
帰りに熊手をかけてお礼参りをしたとされている。
大きな熊手が名物。
商人がここで買い
帰りに吉原へ消えるパターンが常だった。
三の酉(とり)まである年は火事が多いと爺さんから聞かされた。
今年は三の酉まである。
空想雑貨から徒歩三分。

浅草には日本武尊にちなむ神社がどこよりも多い。
それが古代より浅草という場所の性格なのである。

11月5日(金)
昨日の夜、表参道にある友人のデザイン事務所に顔を出した。
撮影のマル秘テクニックを教えてもらった。
制作費が安くて数ばかりこなしててさ。
友人がぼやいていた。
おもちゃ業界と同じという。
事務所の社員が減っていた。

添付ファイルが開けない。
あああ。

いい天気
あとでおとり様まで行って来ようかな。

夕食後おとり様まで行ってお賽銭を上げる。
芋ようかんの舟和の出店があったので買って帰る。
子供の時からの好物。
今回はあんこ玉はパスした。

11月6日(土)
マイクロソフトが分割されるかも知れない。

東芝が多額の賠償金を払う。
フロッピーが壊れるかも知れないという
可能性に対して。

バンダイの復刻品の怪獣シリーズはあいかわらず
足の裏にすぐ落ちる(こすれば取れる)文字で会社名が印刷されている。
会社名を刻印にすればぜったい消せないから
まず誰にでも復刻品とわかるのに。
古い物にまぜて売ったりする違反者が後を絶たない。

浅草の古代史を調べていて
浅草と牛との関係が今一つぴんとこなかったが
やはり灯台もと暗しというか
知ってても本当に知っていることにはならないということなのか。
僕のおもちゃの研究と僕の浅草古代史の研究が
またリンクしたということ。
1970年代の玩具屋ブルマァクのシンボルマークは
「牛」じゃないの!
(牛にも何種類もいるわけだが。)
古代は現代につながり
現代は古代につながっている。
そうそうたいがいの人は驚くけど
かつて浅草には牛の牧場があったのです。

11月7日(日)
おとり様が来るともうすっかり寒くなって。

新仮面ライダースナックを常連氏からもらった。

七色仮面のお面
鉄人28号の本
おまけ
メンコ
宇宙少年ソランの茶碗
マッハGoGoGoのしたじき
などなど
気持ちよさそうに買ってくれた人がいる。
僕もいい気持ち。
やっぱりこのあたりを買ってくれるとホッとする。
お客さんのうれしそうな顔を見ると
アンティークをやっててよかったと思う。
「手裏剣ありませんか」と聞かれた。
たぶんお客さんも僕と同世代で
「伊賀の影丸」ファンのような気がする。

メールとホームページのアドレスを入れて
夜パソコンで名刺を作った。

11月8日(月)
立冬。

まんが茶碗の整理をする。

交通事故で重傷をおった友人の奥さんから
ハガキが届いた。

オークションのことを考える。
高く売るためではなく
みんなが楽しめるための
穏やかなオークション。
そのシステムと運営。
つまり投機ではないオークションについて。

11月9日(火)
仮想商店街「楽天市場」が
「楽天大学」を東京代官山に開講する。
出店者の受講は無料。

なかなかやるもんですな。
受講してみたいけど。

商品撮影

ニューヨークのハガネ嬢にメール
元気見せてね。

夜うち合わせのようなこと。
銀座タリーズコーヒー。
鳥銀。
ソニービルの1Fパブで僕はジンジャエール。

11月10日(水)
純粋なまる一日の休暇。
信州へ。
蕎麦。
八ヶ岳横断道路。
紅葉。
滝。
湧き水。
プラネタリウムのある美し森の富士屋ホテルで
固いチョコレートケーキを久しぶりに食べる。
鹿の湯で温泉に入り
1時間ほど広間で寝てから帰る。
工事渋滞で十一時。
真っ赤なクリスマスツリーのような紅葉が
小淵沢インターから
有料道路にかけて続いていた。
八ヶ岳が黄色の木々の間から
顔を見せる。
空は単色の青色。

11月11日(木)
チャリティ出品用の品を用意する。
例えば空想雑貨の普段は人に見せない展示室を見られる権利
なんてのも有りだったようです。

鉱山開発者、鍛冶屋などを
総称して「軍事的職人」と呼ぶことを思いついた。
もちろん神話時代や古代においての役回りである。
八ヶ岳を見てそんな気が起こった。

小林健二展示会の案内状が画廊より届く。

おもちゃが投機から同気に変わるにはまだ時間がかかるだろう。
同気相求める(易経)
つまり類は友を呼ぶ。

全体でアボラスしてる

アボラスのソフビ人形をお客さんが指さした。

夜ウルトラセブングッズ撮影。

11月12日(金)
おもちゃは夢なき大人たちのファンタジーだ。
夢があれば有ってもなくてもいい。

駄菓子屋に入ってごそごそやっていたら
アトムの駄玩具が出てきた。
見たこともないナショナルキッドのメンコも見つかった。
嘘じゃないだろうな。
たしか三回つぶやいたら
夢から覚めた。

此道(このみち)や行人(ゆくひと)なしに秋の暮れ(芭蕉)

11月13日(土)
あまり変化のない土曜日。

カウンターの中は寒いので毛布を膝にかけた。

年賀状のデザインを考えるが
ぱっとしないのでやめた。

11月14日(日)
漫画家の江戸前君が来てうちあわせ。
もんじゃ君第1部は今月末で完結。
来月と来年からのことを話す。

常連さんが結婚式で上京しついでに顔を出してくれた。
しかもお土産付で。
仮面ライダーの当時の新品と
かなりな珍品を持ってきてくれた。
たばこやさんでハンティングしたものという。
僕もはじめてみるもので
いずれ写真を載っけようかな。
いつも常連氏に助けてもらってる空想店主でした。
たくさんありがとう。

夜あいかわらず通販用のリスト作り。

11月15日(月)
ここのところ「のらくろ」グッズがよく出るなと思ったら
先週あたり博物館ができたんでしたね。

夕方から人がどかどか来て
夕飯はホリイちゃんと焼き肉やさんへ。
店を出たらスゴイ雨。
家へ戻ってきてスグお風呂に入り
そのあとパソコンへ。

リストの最後の一点は
ウルトラセブンの
ソノシートつき紙芝居に決定。

出版社「工作舎」の十川さんと
来週の予定を入れる。

11月16日(火)
朝からインスタントコーヒーばかり飲んで
やっとCD-Rをソニーへ郵送した。
もう夕飯の時刻だ。

そういえばマイクロソフトの電子商店街に
伊勢丹デパートが入るらしい。
三越はニフティだし
東急はたしか楽天市場だし
電子商店街においても競争か?!

結局、資本の論理が働いて
大型店舗、上場企業ばかりになってしまったら
電子商店はつまらない。
インターネットはどこへいくのだろう。

11月17日(水)
今日はおとりさま。
二の酉。
夜中十二時から始まって夜中十二時に終わります。
うちのまわりは駐車スペースを捜す人
買った熊手を自慢げに話す人で
ガヤガヤ。
僕の子供の時は
露天のおもちゃ屋さんが来ていて
台所のままごとセットをバラで売ってたけど。
おしゃもじ、お皿、洗濯機もあったかな。
屋台や露天が
オオトリ神社から吉原方面から千束通りを経て
ひさご通りまで繋がっています。
ベビーカステラが僕は大好きでした。

今日は空想は定休日でお休みですが
おとりさまは夜中までやっているので
残業の人も
デートしたい人も
いちど来てみたら。
交通は電車がいいですね。
地下鉄日比谷線の入谷駅3番出口。
キンビカン通りを直進すれば、
混雑してるからわかります。
お賽銭を上げましよう。
そのあとは
露天巡りをしながら浅草から帰ったら?
コース的には1時間半から二時間コースかな。
迷うかも知れないね。
夜は食事どころはほとんどしまっています。
ファミレスはROXビルにデニーズ(混んでると思う)
とその先の田原町にジョナサンがあるけど(こっちのほうが空いてるはず)。
浅草おもちゃ散歩マップを 
参考にして下さい。

11月18日(木)
ヒーターを使い始める。

友人が画期的な会社をつくる。
守秘義務のため教えられないが。

有力旅館は
二十人ぐらいまでのお客しか取らないそうだ。
真剣に面倒をみる数はこの辺が限界なのだろう。
何をいいたいのかといえば
接客の限界
システムの目配りの限度
という数が存在するということだ。

骨董屋も気の配れる範囲
売る数は
必然的に決められている。
他の業界についても同じはず。
売り上げには実際の売り上げとは別に
本来の売り上げ限度額が必ずある。
それを越えるとシステムは独占化し傲慢化し、腐乱する。

デジカメのスマートメディア(メモリーボード)
が不調。
フォーマットされていません表示になってしまう。
リチュウム電池交換ということらしいが
コンビニになかった。
商店街には電気屋がないし、
困ったな、秋葉原まで行くのかなぁ〜
(家人に銀行へ行ったついでに買ってきてもらった)

ケシゴム怪獣指人形朝一番売却

ほんもののトマトがおいしいように
ほんもののおもちゃもおいしいしパワーがある。

11月19日(金)
アマゾンコムは本を売っているんじゃなくて
情報を売っているだけ。
結果として本も売れている。
週間アスキーにのってた
Eトレード証券の社長の分析が面白かった。

空想もかくありたい。

僕は子供の頃から
「おせんべい」が好きで
引退したら
手焼きの濃いしょうゆの煎餅屋をやろうと思ってたぐらい。
爺さんがおこし屋をやってた影響かも。
今日母親の知り合うから
煎餅をもらったが
(それなりの煎餅や)
ダメ。
見るからに煎餅が軽いのだ。
食べなくてもわかる。
いい職人はいなくなっちまったのかなぁ〜

古本屋のエッセーで読んだことがあるが
軽い本はダメだそうだ。
僕の骨董玩具屋でも
重さがとても大事なのだ。

夕方
買い取りの電話。

11月20日(土)
テイラノザウルスレックスのベストアルバムを朝からかける。
二十年ぶりに友達にメールを出して気分が高揚しているため。

エマソンを引っぱり出す。
僕には冬になるとエマソンの書を引っぱり出す習性があるらしい。
エマソン。
19世紀のアメリカの実に偉大な神秘詩人。
森の生活ソローの師匠。
読み手を心の底から暖めてくれる書物というものが
まだあった。

薔薇はすべての言葉を語り
虫たちは人間になろうとして
すべての螺旋の形式を上っていく。
(エマソン)

宇宙はときどきモダンなことをする。
最初と最後が繋がっていたり
別れが出会いを用意していたり
宇宙はときどきモダンなことをする。

贋作ストラディバリ(バイオリン)騒動は
最高裁で判決が下ったようだ。
購入者(贋作をつかまされたと恩師を訴えた当事者)の敗訴。
だからといって贋作を売っていいことにはならないが。
市場価値的な資産価値だけを骨董に求めると
往々にして
このように不幸な誤解が生まれる。

骨董の価値とは
管理者の空想的美学的郷愁的感受力の振幅にある。
いちばん気の毒なのは愛されて当然のバイオリンなのに。
バイオリンの行方はどうなるのだろう?

11月21日(日)
日付を過ぎないと本気にならない。
広告屋時代につちかわれた悪い癖だ。
というわけで今日はなんもする気が起こらない。

考える時間はたっぷりあるのに
考えることをしない。
やれやれ!

物事は自分の思ったとおりにしかならない。
(シェイクスピア)

ワインは知識で得るものではなく味覚で楽しむもの
(ワインの小仲酒店・小仲律子嬢)

11月22日(月)
お店が評価されるとしたら
店主が頑張っているということより
お客がえらいにつきてしまう。
僕の店の自慢は
東京に出てきたついでに
お土産だよといって
ポンと昔のおもちゃをおいていってくれるお客さん。
高級品なのよ。
それから
最近某フィギア雑誌でへんてこりんなことを書かれたときに
すかさずうちのお客さんは抗議電話をかけてくれたそうな。
(今日初めて聞きました。)
まあなんとも
いゃさすが!!!
空想のお客はみんな主人よりも
血の気が多くてエライっす。
僕のお店は商品には自信はあるが
客筋がいいのね。
これはうらんかなの商売が大手を振っている世の中で
とても美しい現実であり
僕の
いや
空想雑貨を知ってる人の
空想雑貨を好きだといってくれている人みんなの
共通の財産だと確信しています。
ありがとう〜〜〜〜!

これからはほんもののマニアと
ほんものを大事にする店の時代にしましょうね。
畢竟空想神谷
おもちゃに男をかけます。
玩具に魂込めて
店を張ります。

元上司といっても二十五年前だけど
自然科学書で知られる出版社工作舎の十川編集長と
渋谷で食事。
★ゲーテの色彩論を出すそうです。
二万五千円になるらしい。
箱入り二分冊
別冊図版集付。
なんと1300頁。
意外なことに
色彩論は完訳はなかったらしい。
いろいろ出版も大変そうだけど
頑張って下さいね。
いい本をだそうとしても
いまだとコストが逆に高くつくらしい。
あれあれ。

11月23日(火)
道灌山の場所がやっと解った。
谷中から歩いていって突き当たり。
江戸名所で名高い道灌山。
道灌山の松が
古隅田川の船乗りの目印になっていたという話も初耳だった。
太田道灌の山城があったともいわれている。

谷中団子坂の僕の一族の墓へいく。
婆さんの命日が明日だった。

東大の赤門の紅葉をみる。
まだ少し早かった。

東大から戻って
うちのお寺のすぐ近所の天ぷらや「天安」で天丼。
江戸前天ぷらの名店で
いつもきちんとした仕事ぶり。
家族でやってる小さな店。
ガンコ親父の仕事だ。

満月をみながら
谷中の墓地をぬけ
日暮里から
根岸経由で散歩を終える。

11月24日(水)
あるインタビューで時計屋さんがいっていた。
とても印象的なこと。
どうして時計を大事にするのかという問いに対して。
「…なんでだと思う。
それはお金では買えない思い出が詰まっているからさ。」

いつもより一日早く
もんじゃ君をアップした。

11月25日(木)
つまるところ
手を休めようかな
手を抜こうかな
と思っても
やっぱり作業を進めてしまう人を
職人という。
生まれながらの過剰品質の体質である。
彼らは市場原理よりもクオリティを優先させる。
職人の本能に従って。
いま職人が絶滅状態にあるということは
市場原理に服従する体質ばかりが
肥満するということに他ならない。

駄菓子屋純正品
という表現が
うけた!

駄菓子屋純正品に幸あれ!

昨日のNHK衛星放送でやってた
遠藤賢司を
さっき見ていた。
「夢よ叫べ」は出色の出来。
遠藤賢司は昔からライブで聴いていて
「満足できるかな」は渋谷のBYGで
「東京ワッショイ」は彼の経営していた渋谷のカレー屋で
空想を始めた頃は代々木のチョコレートシティで聴いて
「空想科学様へ」というサインをもらった。
「ミルクティ」という冬の長い坂道の情景をうたった歌が僕は好きだ。

ソンナ〜夜に負けるな友よ 夢よ叫べ(遠藤賢司1996年)

僕の本「ガンタマ」の冒頭にも遠藤賢司のことが少し出てくる。

11月26日(金)
インターネット・オークションの戦争が
いよいよ始まる。
世界最大のオークションサイト・イーベイも
日本法人を作りいよいよ活動開始だし
ヤフーや楽天でも始まっているし
つい最近
アマゾンもオークションに参入した。
がしかし
彼らに決定的に足りないモノがある。
それは何か?!

オークションは骨董屋の発明したシステムである。
僕は骨董玩具屋として
十年前から下北沢のオークションや
日本初のフリーマーケット雑誌クアントの創刊などを目撃してきた。
イタ車のオーナーなのでクラシック・オートバイのオークションも知っている。
オークションのからくりは熟知している。
オークションとはつまり、ただ一人の人が落札するシステムなのだ。

これからのインターネット・オークションに必要なこととは
落札できない99パーセントの人を
いかに悲しませずに
どう楽しませるかということなのだ。

オークションの研究に関しては
骨董魔術論の第5章「複雑系の骨董屋」をぜひ読んで欲しい。

骨董の豊かな味わいは、関係性の海の魚影の濃さを確認することに始まる。
(骨董魔術論より)

11月27日(土)
オークションの思想について。
今年八月イーベイで腎臓が売りに出されて問題になった。
一週間たって中止になったが
売り主はわからずじまい。
イーベイはすべての商品をチェックするのは
無理と解答。

かつて
雑誌クアントで
店の常識ネダンよりもはるかに高かったり
そうそう
「たまごっち」の詐欺事件もあった。
お金を送ったけどモノが届かないというやつ。
各業界の目利きや
チェック機能をつけなかっただけの話だ。
僕は当然のことながら
創刊号から広告を掲載していたので
要請したし
場合によってはチェックマンをかって出た。
結果は当時の編集部は何もしなかった。
でしばらくしてこの雑誌を降りた経過がある。
どのシヨップでも出入り禁止だった男が
何年かぶりに復活したケースもある。
あらららら。

紙媒体からインターネットへと
オークションが形式をかえて大ブームになりつつある。
さて、どうするか?
消費者や購入者や客を保護する思想はありやなしや?
主催者はチェック不可能というバグ(?)を抱えて
市場原理を優先させていくとどうなるか?

11月28日(日)
売り手よし買い手よし世間よし
(日本を代表する近江商人のモットー)

浅草の商人は儲ければいいんじゃない
(某旦那いわく)

おもちゃハンティングはいいかキレイにやれよ
(おもちゃ探しの名人いわく)

オークションという売り方を採用するほど
資本主義は末路をむかえている。
しかし
インターネットと合体してオークションが始まるなら
どうするか。
つまり僕はこう考えている。
おだやかなオークションにすればいい。
方法としては
最高落札という命題を修正すること。
出品者のクオリティの保証。
この2点が重要だ。

骨董魔術論の第5章「複雑系の骨董屋」で
アイデアをだした
空想流の
「最高値でなく3番目の人に落札方式」もある。

そしてこの理解があるならば
現時点で最善のインターネットオークションのシステム
と考えている。

この夏
Sonyの人間がきて
いろいろ話し合っていた
新しい形のオークションが明日から始まる。
詳しくは明日。

おもちゃの価格誇大主義
ともいうべき「なんでも鑑定団流」に
一元化された
おもちゃ情報の配信は
修正されなければならない。
マニアとして
玩具業界として
克服しなければいけない。
空想の役割は実にそこにある。
かわって
おもちゃの風流
というあたたかな風を流し込みたい。

現在のインターネット資本主義が
いかに危険で野暮か!
僕はタオイストのように
時間の止まった骨董屋のように
のんびりと
風流に徹していく。

儲けることより
儲けようとしないことが重要なのだよ諸君!

空想の戦略に御注目あれ。

日本のオークションのはじめは
かの岡倉天心だったと思う。
だからいつもいってるでしょ。
岡倉天心は古くなくて常に新しい。
たとえば天心は日本最高の骨董屋なんだって!
骨董魔術論16章虚空のハタシを参照。

インターネットと岡倉天心を
結びつけること。

それではまた明日。

11月29日(月)
ネット友達の高木さんが
ふらっと寄ってくれて
「牛」と「ラビットスクーター」談義。
奇縁なことに
僕も高木さんも同じ徳島のラビットやの親父さんから
手に入れている。
宇宙はたまにイカしたことをする。

オークションをします。
ソニーとリクルートが出資しているベンチャー企業
★DeNAのオークションです。
空想雑貨はこれに出展。
スタートは今日のお昼です。

過熱させないように注意していきますが
オークションに関しては
修正点がいろいろ出てくるかも知れません。
問題点改善点
提案があれば
空想までメール下さい。

おもちゃのオークションも楽しみ方のひとつです。
おもちゃライフをもっと楽しいモノにしていきましよう。

11月30日(水)
世紀末の11月ももう終わりだ。
なんてこった。

bittersのオークションが始まった。
脈絡もなく
なんか子供の頃の砂場遊びを思い出してしまった。
オークションは
ゲーム感覚の遊びのようだ。

ホントは年賀状に
「2000年のアサッー」で
谷岡ヤスジさんの絵を使いたかったのだけど。
やっぱりしんみりしてしまう。
「いい本だ。しっかり儲けなさい。」
僕がおもちゃの本「ガンタマ」を出した時
まっさきにエールを送ってくれたのは
会ったばかりの谷岡さんだった。

表参道の友人のデザイナーの事務所に
年賀状の件で寄ったが留守だった。
そのあと
こばやしけんちゃんの個展を見に行き
ちょっと激励。
そこで紹介された
マガジンハウスの編集者の人が
うちの近所に住んでいて
空想にもきたことがあるというのでビックリ。
このHPのことも知ってた。
帰りはキントト文庫で無駄話。
来春キントトもいよいよHPデビューか?!
夜はトヨタカップ観戦。

今日はいい句も浮かばず
高尚なことも五分と考えられず
案の定まずいうすい東京風しょうゆラーメンを食べてしまい
下世話な一日であった。

■世紀末ガンタマ日記12月へ

◆空想雑貨トップページへ