◆◆◆世紀末ガンタマ日記◆◆◆
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3/1(月)
美術家の小林健二氏よりTELあり。
風邪で不調とか。
質はもちろん
量でも
世の中を圧倒して欲しい
と話しをする。
未発見の美で地上を輝かして欲しい。
鉱物の純粋さや電気の不思議で、
僕たちの貧しい生活に光をあたえて欲しい。
高貴さですべてのまがい物を焼きはらって欲しい。
3月2日(火)
インターネット広告'99(ソフトバンク)
信仰と商い(廣瀬久也・朱鷺書房)
バビロン行きの夜行列車(ブラッドベリ・角川春樹事務所)
三冊を購入。
●
インターネット広告は電通の人間の手による分析。
お手並み拝見と行こう。
信仰と商いは宗教と近代資本主義精神をフィールドワークした労作。
いい本の予感がする。
この二冊を見た日経BP氏が、
「対称的だなぁ」と叫んだ。
バビロン行きは、やっと仕事の終わりが見えてきたので
仕事完成のあとのお楽しみに。
●
HPの通販のページに扉をつけた。
親戚の晴彦ちゃんからもらった
僕らの40年前の写真を
扉に使った。
向かって左が僕。
●
「少年をつづけよう」(1991.5空想の広告コピーより)
3月3日(水)
表参道まで出かける。
暖かな日。
本をだいたい書き終えたのでほっとする。
3月4日(木)
鍼灸師の飯田君が寄ってくれる。
「数自慢の世界観を逆転できるのが
唯一、趣味の世界の意義かもね。」
こんな内容の話。
●
小林健二さんよりTEL。
来週会う件について。
3月5日(金)
将棋名人挑戦者決定リーグA級順位戦の最終局のライブ観戦。
NHKBSを前日夜十時より見守る。
盤と駒を用意したのだが。
友人と予想したとおり、谷川九段負ける。
佐藤名人への挑戦権をかけて
森内対谷川のプレーオフになった。
疲労して
テレビを見終わりお風呂に入ったので
寝たのは二時頃。
●
そういえば
「ホームページのつくりかた」
とかいう添付メールがきていたのだけれど
心当たりもなかったのだけれど、
開いたら文字化けだった。
捨ててしまった。
へんな手紙ではなかったようだけど、
送った人はもう一度ちゃんとメール下さい。
●
(去年倒産した)大倉商事創始者の大倉喜八郎が
自分の美術館を売却して
(欧米で美術品を売りさばき)
その収益を明治政府の戦費(日露戦争)
に寄贈した
という話を知った。
3月6日(土)
すべて文化は「重くしていくこと」に原因と理由があった。
水のように自由な形態を固定し管理するところから
制度は始まった。
社会的責任を重くし、重々しく振る舞い、数の論理と
物量で支配するところへとたどりついた。
「金」はその現れである。
昨日の夜は親友のE氏と語り明かした。
僕の仕事は趣味の世界の意義を優先させることにある。
●
山は最初から山じゃない。
河があって、水がある。
この友人に示唆された。
●
「ハイパーネット」の元社長の本を
銀座旭やで購入した。
「社長失格」日経BP社。板倉雄一郎著。
●
帰ったら、原稿の依頼の電話が入っていた。
●
キントト文庫の山本嬢が勝手に店の記事を載せられた件で
怒りの電話を出版社にした。
僕の店もいつのまにか載っていたらしい。
しかも電話番号が間違っている!
こちらの分まで怒ってもらった。
だらしのない出版社、いいかげんな編集者。
「イメージダウン」ということを思いもつかないらしい。
怒る方の身にもなってみなさい。
3月7日(日)
沖縄から「ガメラ3」を見た帰りに
寄ってくれたお客さんがいた。
●
この機会に誰がどんな映画評をするのか
楽しみに見ている。
誉めない奴がいたら、
そいつは本物だ。
●
板倉雄一郎氏のHPを見る。
現在は経営コンサルタントをしているらしい。
ベンチャービジネスの栄光と挫折ということらしいが。
銀行があてにならないことはよくわかった。
●
うちのお客さんが
バンダイへ投書をした。
復刻に対するクレーム。
企業モラルが問われている。
一担当セクションのモラルの低下。
改善できなければ、
おわりでしよう。
●
「限定」、「怪獣映画」、「復刻」とか連呼される度に
僕らは
限定がその会場だけの数と色の限定であり、
新怪獣の登場しない怪獣映画を新作といわれ、
復刻もブローカーや一部アンティックトイ業者が売りやすいように
足の裏に1999年製造、会社名と刻印を入れずに
(こうすれば、当時品と現在品とすぐ区別がつく。文字ではすぐ落ちる)
乱暴に発売されるのを
もう長いこと見せつけられ、
「限定」、「復刻」、「怪獣映画」に
行ったり、
買ったりすることが
「レア」で「マニア」であるとさんざん情報宣伝されてきた。
そして当事者たちに
時には自慢され
テレビや模型雑誌がでる度になんども目撃してきた。
●
趣味人にとっていちばん大切なことは
嘘を見破ることだ。
そのためには
「限定」「復刻」「新作怪獣映画」といったものは
最高のテキストである。
鑑定人を逆鑑定する眼である。
3月8日(月)
まるでIMacのようなプラスチックのゴミ箱をもらった。
●
Java(動画)に挑戦してみた。
表示されるまで時間はかかるが、
まぁ洒落だと思ってもらおう。
注文書を変更した。
注文書にJavaを使用する人はあまりいないだろう。
やっとイメージどおりになった。
●
中田ペルージャをライブで見たので、眠い。
ゆっくり寝ます。
3月9日(火)
アマゾンとバンダイの記事が
日経流通にでていた。
出版業界のトイザラス、アマゾン。
どれだけ街の本屋をなくすのだろう?
創業精神に立ち帰る
という赤字のバンダイ。
創業精神ってなんだっけ?
●
コッペパンひとすじの下町のパン屋さん。
手作りだから一日に18個しかできない。
しかも一個120円。
「なんどもやめようと思ったが
今はゲーム感覚で楽しんでいる。」
僕はこういうの好きだなぁ。
理屈じゃないんだよ。
●
岩波文庫版の『「いき」の構造』が、本棚の隅からでてきた。
先日、捜したときにはでてこなかったのに。
岡倉天心論を片づけたからでてきたのかな。
九鬼周造はいいよ。
ほら、こんな匂い立つ言葉がある。
●
「いき」は過去を擁して未来に生きている。(九鬼周造)
3月10日(水)
今年何回目かの定休日営業。
といっても、店でうちあわせ。
たっぷり二時間半ほど。
内容はイベントの依頼。
とりあえずこちらのやり方を
理解してもらえれば、やりやすい。
話し相手の広告会社の社長は
BSAオートバイ(英車)に乗っていたことがあるそうだ。
僕のオートバイを見てパリラだとすぐにわかった。
終わってから、モンマくんとデニーズでお茶にする。
●
依頼原稿のタイトル決める。
ここが勝負だ。
3月11日(木)
お昼頃から小一時間
電話がひっきりなしだった。
●
キカイダーの水筒が売れた。
8500円なのに値段が良心的といわれた。
照れる。
九州まで行って見つけたやつだから
多少高いけど。
●
よるK氏とひさびさ食事。
はげますつもりがはげまされる。
3月12日(金)
古本屋キントト文庫と長電話。
お茶の水移転が決まったらしい。
春になったら、いいことが増えそうだ。
●
空想の広告原稿の整理。
入荷した小物の整理。
3月13日(土)
常連の鉄腕アトムコレクターのお子さんが
「アブー」「アブー」
店のガラスケースに向かってしゃべりかけていた。
おんぶしているお母さんに聞いたらなんのことかすぐわかった。
「アトムのことなんですよ、この子ったら。」
●
今日の店主は「バビロン行きの夜行列車」を
カウンターの中で読んでいる。
●
部屋の温度は21度。
●
たむらしげるさんの文化庁メディア芸術祭大賞の
お祝いの食事会にお呼ばれされた。
場所は阿佐ヶ谷の「ラピュタ」という映画館のはいった
不思議な建物の3Fにある「山猫軒」。
窓は木の丸太ん棒でこじ開けたようで
潜水艦の窓のようで
開け閉めは一種のねじ式だった。
盛況だった。
なんと11時まで団らんしてしまった。
上田さんという才能のあるディレクターと
ずっと話していた。
●
「一日二三十枚
それを半年続ければ
マウスで直線を描けるようになるよ」
たむらさんは涼しげに僕に話してくれた。
3月14日(日)
上田さんから先にメール。
HPをブックマークした。
●
昨日きたお客さんは
「いいものを見せてもらいました」
といって帰った。
目線だけでも
お客さんのレベルはわかる。
たぶん名前のある人だ。
3月15日(月)
上田さんから教わった
「からくり儀右衛門」について
調べる。
ネットサーフィン。
●
「からくり」は大昔のおもちゃであることは
疑う余地がない。
僕のレパートリーがまた一つ増えたような気がする。
神社産業史とも繋がる。
ご機嫌だ!
●
「からくり」は面白い。
矢車剣之助(堀江卓のまんが)を思い出す。
●
大雨の予報
●
商業は本来、
宗教とのかかわりから生まれたものであって、
天の恵み、
地の恵みを
交換する聖なる行為である。
(信仰と商い/廣瀬久也)
かくして「シーン・コミュニケーション」へと
展開する。
●
骨董屋はものの運命だけでなく
人の運命さえも敏感に感じ取ってしまう職業である。
さあ、バビロン行きの夜行列車に乗って
買い出しに行こうかな?!
3月16日(火)
深夜の激闘を制して
谷川九段の勝ち。
将棋名人戦の挑戦者は
やっと谷川に決まった。
谷川のリベンジ。
でも、運命は残酷かも知れないよ。
●
もう二年ほど前になるのだろうか
谷川が羽生に勝って永世名人を獲得した将棋を
群馬県の伊香保温泉まで見に行った。
加藤一二三が中原から名人を奪取した将棋も
千駄ヶ谷の将棋会館で見ていた。
もうずいぶんの将棋ファンだ。
●
一年に二回ぐらい
ニール・ヤングの歌が聴きたくなる。
ライク・ア・ハリケーンの巨大なディストーションの嵐
の中に立っていると
やっと自分がどうやら立っている気がしてくる。
まさかパソコンでニール・ヤングを聴くとは思わなかった。
僕の自慢は
自分の本で(ガンタマ)
始まりが「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」で
最後の章が「ライク・ア・ハリケーン」ということ。
玩具ファンには到底わからない暗喩かもしれない。
ともかくニール・ヤングを聴くと
強い酩酊状態になることだけは確かだ。
そう僕はまだ負けるわけにはいかない。
僕は生きている。
●
今日はずっと原稿を書いている。
名編集者・伊達得夫の遺産
雑誌「ユリイカ」の依頼原稿。
「怪物特集号」。
それから、
明治の美術運動家「岡倉天心の評論」の手直し。
僕の言霊で
きっと驚嘆させてやる。
きっときっと世界を揺らしてやる。
●
helplessを聴いて何回泣いたのだろう。
アフター・ザ・ゴールドラッシュを好きだといった女の子
を待ち受けていた運命も目撃してきた。
でも僕は信じている。
僕は変わるわけにはいかない。
●
ぼくは黄金の心を求めて掘り続ける鉱夫
言葉では言い表せない何かに駆りたてられて
ぼくは黄金の心を探し求め
そして年をとってきた
(ニール・ヤング/孤独の旅路・水木まり訳)
3月17日(水)
早起き。
あたたかな朝。
春の光がCDケースに反射する。
dip in the poolの音楽(1st)が
空気の中を舞う。
●
子供時代の写真を整理する。
子供時分の顔を見ると
明るい笑顔。
未来はまだ彼のものだったようだ。
●
午後は
目白のフォーシーズンズホテルまで
散歩しよう。
紅茶を飲もう。
ちょっとパソコンの前に座りっきりだ。
●
U先生へ
大事な手紙を書くのを忘れていた。
●
スムウズな人生はつまらない
●
春の水曜日の散歩のための詩。
バイ、北園克衛。(1902〜1978年)
●
(詩集サボテン島から)
風の翼、
痙攣しない愛のために
チェニス生れの少年の
凶暴な細い顎を光らせる
水曜日があるだろう!
●
(詩集真昼のレモンから)
あまり世界が暗いので
キリコ硝子
のように街をあるく
3月18日(木)
紙物が売れた。
しぶいところばかり。
子供紙芝居劇場五百円とか。
大人がうれしそうな顔はいい。
●
次にきたお客さんに
マジンガーの汽車、箱ごと買われた。
「ディスプレー箱がいいんだよね。」
と店主。
「思い切って勝負しなきゃ!」
コレクター氏はいっていた。
そのとおり。
いつか無くなるものだから
手にいれそこなって後悔しないように。
3月19日(金)
温かいのやら、
寒いのやら。
雨が降ってきた。
体調がいまいち。
●
あいかわらず朝5分間の集中力が欲しい。
3月20日(土)
鉄人28号のブリキ玩具
NO4(リモコン・箱つき新品)を売ったベテラン氏から
久々の電話。
だいぶレベルが落ちたよねえ
ということと
やっぱり鉄人はいいよね
ということをお互いに再確認した。
ベテラン氏は当然の如く
しょうもない鉄人の小物あつめにいそしんでいる。
なるべく似てない奴がいい。
そうまでいってくれた。
一時間以上話していた。
●
空想は変わらないね。
今日はこの後きたベテラン氏にもいわれたから
今日だけで二回ほどいわれた。
素直にうれしい。
●
やっぱり鉄人の話ができなければ
アンティックショップとはいえないもんね。
3月21日(日)
夜と朝カウンター数を記録しているが、
今朝はまた2/2以来の少なさ。
それでも40人近くの人に来てもらっているのだから、
まぁいいか。
●
メールソフトが不安定で困る。
送受信は問題ないのだけど、
メインウインド(画面構成)のフォーマットが一定しないのだよね。
いらいら。
out look(評判悪いみたいだけど)の方がよかったけどなぁ
●
「いき」には、
「江戸の意地張り」「辰巳の侠骨」がなければならない。
(九鬼周造・「いき」の構造)
僕の店「空想」は
「意地という在庫ばかりなり骨董屋」(張力子)
だな。
3月22日(月)
祭日だけど営業。
風は台風のよう。
看板を店内に入れる。
●
模型の話を聞きに来月あたり
静岡へ行くかも。
そんな話をベテランとする。
●
模型といえば
プラモデルの前は
木製模型が一般的だった。
舟や飛行機だ。
どうして飛行機なのか?
どうして静岡県なのか?
その核心を聞きにいく。
●
僕はものの売り買いにこだわろうとは思わない。
もののなりたちにこだわっていたい。
以上。
3月23日(火)
定休日。典型的な日。
●
店のイスを新しくする。
ついでに座椅子も買う。
●
髪をcut。
友達のデザイン事務所へ寄る。
I Macをすすめられる。
僕がウインドゥズなのを知ってるくせに。
デザイナーの女の子から
かっぱグッズを聞かれる。
そのあと青山ブックセンターで
「人気ホームページ101の黄金律」
(内川あ也・KKベストセラー)購入。
●
出版社まで移動して
打ち合わせ。
「本人よりも本人を研究してギャフンといわせてあげなよ」
こういう出版社だから
僕は全面的に信頼している。
●
帰ったら十時ぐらい。
メールやなにやら整理していたら
十二時を過ぎていた。
3月24日(水)
起きたのが遅かった。
HPを更新していたら、お昼が過ぎた。
お茶の水の出版社まで、
散歩のついでに原稿をもってくつもりだったのに。
あっ、もう三時。
●
掲載紙「JAPAN NOW」が届いた。
外国人向けに日本文化を紹介する雑誌なのだが、
(一部英訳)
有名ホテルに常備されているので
書店では手にできない。
さっそく「空想雑貨の本・エッセー」のページに
載っけておいた。
ブリキ玩具と江戸職人の話。
それに浅草の民俗学的なことを
はじめて文字にした。
こんな内容は世界初。
新研究なのでぜひ読んでもらいたい。
文章は少し硬め。
誰にでも書けるなんていわないでよ。
3月25日(木)
よく知ってる若い二人を見ていたら
「恋ならばノヴァリス読む恋ならん」
の句が浮かんだ。
賢妻にも「青い花」を再読するようにいっておこうかな。
●
世の中には馬鹿がいる
ことを認めざるを得ないが、
彼らはいちおうに家を建てたがる。
別荘の場合もあるが、
常に量的世界観を見せたがる。
しかし大馬鹿もいて
それは彼らの「家」を誉めて
分け前に預かろうとする奴らである。
●
味わう玩具
●
あったかなトーイ
●
鑑定家は結局のところ
自分を権威づけるだけである。
鑑賞には遠く及ばない。
鑑定家は世間からすれば
大したものであるように映るようであるが
量や数でしか世界を測れない
貧しい能力者たちである。
質という概念に全く欠けている。
貢献とか
背景とか
情熱とかいう
見えにくいものに決して近ずこうとはしない。
当たり障りのないところで
常に決着をつけようとする。
それに対して鑑賞家は
積極的に人間を見ようとする。
●
充分な鑑賞能力を発揮するためには
無学ではいられない。
なおかつ粋でいるのは
度胸もいる。
●
造化にしたがひて四時(しいじ)を友とす。
見るところ花にあらずと云ふことなし。
おもふところ月にあらずと云ふことなし
(芭蕉)
3月26日(金)
正確には今日の夜中二時近くまで
話していたので
眠い。
雑誌「ユリイカ」編集長を
家まで車で送って帰ってきたら
三時になってしまった。
天心、天心、天心!怪獣、怪獣、怪獣!
僕があんまり叫ぶものだから
しまいには車の中がいっぱいになって
夜中の街へあふれだした?
●
午後、からくり儀右衛門の件でメールを書く。
●
夕方、趣味系雑誌社W社のT君からTEL。
テレビ番組「アド街ック天国」みたいな雑誌を作りたいね。
ちょっとだけXXXXXのを。
企画書書きまっせ。
ギャラ高し。
(昔の仕事に戻ったようだ、ふーむ。)
●
夕方、科学番組ディレクターの上田さんとTEL。
早くリンクページ作ってね、と催促。
からくり儀右衛門を書きまっせ、と教えてもらったお礼と進行具合を。
おもちゃの目の覚めるような番組やろうよね、と懇願。
3月27日(土)
おたくは数寄者に対する幻想から生まれたといえようが、
数寄者に対する憧れから過大評価された訳だが、
おたくは数寄者にはほど遠い。
おたくは数量主義者であり、
自己顕示欲の妄想家であり、
純粋な夢想家と呼ぶには汚らわしい。
香る江戸前の侠骨がないかわりに
盲目的な権威信仰をもち
数への絶対的服従という
決定的なコレクションがある。
●
おおかたの玩具マニアは
ものにしか目がいかなくて
つまらない。
僕の玩具の新発表にもっと反応して欲しい。
不満だよ。
→空想雑貨の本・エッセー
から「玩具風流縁起」へとんでね。
たのむよ。
●
堀井ちゃん来店。
空想の常連は
職業に関係なく、
創るのが好きな人が多い。
うれしいことに最近みんなそのことが分かってくれた。
絵を描き始める奴
書のおもしろさに集中する奴。
連中と知り合った十年前には
思いもよらなかったことだ。
愉快だ。
僕はそうだ!ゲームを創ろう!
●
妹のW98を触らせてもらったら、
早い。
目眩がした。
3月28(日)
世紀末という名の氷が溶けて
今にすべてを洗い流すだろう。
二十世紀最高の幻想作家
ロード・ダンセイニは予言した。
その通りあなたは正しかった。
でもそのあふれかえった水は
どこへ流れるのだろう。
エデンだろうか?
それともまた引き取り手がなくて
裏切りと強弁にあふれかえって
来世紀に流れ込むのだろうか?
●
「朦朧体カネゴン」清書。
玩具の想像力についてのお伽噺。
3月29日(月)
もしみんながビル・ゲイツ志願者になってしまつたら、
この世は終わりだ。
「本とコンピューター」編集長の津野海太郎さんが
現在のパソコンの原型を作り上げた男
「アラン・ケイ」のことを書いていた。
彼は本も書かなかったし、
巨大事業もおこさなかった。
僕はジャズメンだと答えたという。
●
目が行き届く範囲でしか
手を広げられません。
(焼きまんじゅうやさん)
●
本屋はアマゾンだけになってしまうのだろうか?
3月30日(火)
天心論に追加せねば、名文句。
「自分のことばかり考えるような悪党」
(日本の覚醒)
●
ホビージャパンの広告を考えていて
寝起きが悪かった。
激しくいくのか、
柔らかく包むのか、
どの切り口でいくのか
ここ数年悩み続けていることなんだけど。
商品広告を全面に出すつもりには
まだなれない。
●
にせものとほんものを
見分けてこそ
マニアさ。
偽物を造って煽って儲ける偽者に要注意。
3月31日(水)
今日で世紀末の三月とお別れ。
ホームページをやっとの思いで変えた。
子供時代の写真をいっぱい入れた。
にぎやかになったことだろう。
●
サッカーフラジル戦天気は大丈夫かな?
●
出版社にメールで原稿送る。
んなこと、想像できなかったな。
●
ホビージャパンの広告が残っていた。
ちぇっ!
◎世紀末ガンタマ日記4月へとぶ!
▲世紀末ガンタマ日記2月を見る
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