◆◆◆世紀末ガンタマ日記◆◆◆
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6月1日(火)
どこまでも続く蒼空
あるいは世紀末の六月のための演説。

粋も不粋も一様に、迷うが上の迷ひなり。
(平賀源内・神霊矢口渡)

自分に何がふりかかってこようとひるまぬこと、
それがスーフィズムである。
(R.A.ニコルソン「イスラムの神秘主義」)

われわれは進化の名において
歴史を走り抜け、
種のなかに存する個々のものを失っています。
われわれは花の無心のこころに接する代わりに
植物学のみに溺れ、
天を読み解こうとして
夜のかぎりない美しさを見逃しています。
(岡倉天心・ボストン美術館のボランティアの婦人たちへの談話。)

最高の演説をもう一つ。
虚空に向かって演説するのは
何を隠そう南米の幻想文学の大家ボルヘスである。
「悪名高い社会参加の作家だの、
不安に駆られてサロンを求め、
派閥の中で偶像たらんと願う陰謀家だのがはびこる
われらの世紀において、
吟遊詩人の資質をたっぷり備え、
喜々として夢の世界に身を浸したダンセイニ卿の出現は
驚くべくことである。
決して状況から逃避したのではない。
彼は行動家であり、軍人だった。」

6月2日(水)
公約通り
グランドキングを一万円で売りに出したら
やっぱり売れた。

金太郎の現地調査。
足柄峠を中心に
古道を歩いた。
やっぱり実際に現場主義に徹しないと
見えてこないものがある。
足柄峠を境に東を
関東といった。
西を関西と。
工作舎の十川さんにレポートしよう。

箱根湯本の弥次喜多の湯に入って
十時過ぎに帰宅。
クタクタジャガー。

6月3日(木)
キントト文庫が寄ってくれた。
「浅草裏潭」(昭和二年・石角春之助著)のコピーを届けてくれた。
わが浅草史の研究の有力目撃情報だ。

雑誌「オリーブ」にキントトは掲載されたらしい。
空想も開店当初に一度だけ載ったことがある。
ワイン屋の小仲さんから話しをもらった
「ワイン以外のワイン」のことを話題にした。
本を好きな人をどうやって引きつけるか?
おもちゃが嫌いな人はいないだろうが
どうやって引きつけるか?
キントトの山本嬢は夜中に
巨大キントトのオブジェを造っていて
そのうちお店の前にお目見えするだろう。

来年三月に電子決済の標準方式が生まれるようだ。
どうやら本当らしい。

梅雨入り

店の入り口の扉を開けっ放しにした。
蒸し暑い!

通販のお礼のメールが2通入っていた。
嬉しいザンス。

6月4日(金)
ナマコの研究をしていた元海洋生物学者で
ついこの間まで科学実験メーカーに務めていた
スッチー嬢がいよいよなんだか
DTPエキスパートを目指すらしい。
面白くなってきた。

小仲商店を散歩する。
ここのHPはやっぱり「色気」があるなぁ。
じらしかたがうまいんだなぁ。
(小仲さん変な表現でごめん)
もっと研究しようっと!

足柄峠の茶店で買った
金時山、健康祈願の文字が入った
金太郎さんの真っ赤な腹巻きを
店頭用のレッドキングにさせようかな?
ペコちゃんにしようかな?

骨董屋さんは
売れたら売れたで
嬉しいような悲しいような
複雑な気分なのである。
次の入荷がいつになるかわからないから。
(フリーマーケットやトーイショーで仕入れる業者が
ほとんど。
僕はやらない。
下北沢の老舗「懐かし屋」さんもそうだ。)
仕入れをサボっているわけではないのだけれど、
古本業界のように市場があって定期的に補充できるわけじゃないし。
売ったが最後の商品も最近ではよくあることだし。
テレビの鑑定番組に出たり
若い子向けのおもちゃ雑誌で宣伝すれば
だいぶ違うのかも知れないけど。
まぁ空想はおもちゃゼロでスタートして
僕が日本中を駆けめぐって
おもちゃを見つけてきてやってきた店だから
いざとなればまた捜すけどね。

新宿のジャズハウスDUGが今月九日で消える。
33年目だそうだ。
同じ経営者のジャズ喫茶DIGの方なら(83年閉店)
待ち合わせで使ったことがあるけれど。
こちらもいい雰囲気でした。
とうとう「このままいけば自己破産」
というところまでオーナーは追いつめられたらしい。
客足減、不況直撃(6/3読売新聞の小見出し)
とても人ごととは思えない。
趣味系の店は実に難しい。
空想は僕一代限りで気楽だが
遊ばせてくれているお客さんや仲間たちに
感謝しなけりゃいけないかな。

6月5日(土)
朝起きて小仲商店のHPをプリントアウト。
「お父さんのためのワイン講座」を味わいながら読む。
小仲さんエライなぁ。
僕はほとんど飲めないけど
とてもよく酔えます。
空想ももっとガンバ張らないといけないな。

大阪から客人。
あらかじめメールを受け取っていた。

ディレクターの上田氏が遊びに来てくれて
イラストレーターの木野鳥平さんとのコラボレーション
「The Star Songs」の特別製CDをもらった。
●junchanの友人夫妻がスクーターでやって来て
「お風呂をオバQ風呂にするのだ」
といって六本木方面へ去っていった。
風呂をオバQ人形で埋め尽くすことらしい。

朝からしゃべりっぱなしで
良い疲労感だった。

6月6日(日)
テレビのグルメ番組で
レポーターが
「うまい、うまい」を連発しても
おいしさが伝わらないでしょ。
プロだったらおいしさをどう表現するかだよね。
玩具屋も「高い高い」の連発じゃ
ちっともおもちゃのおいしさを伝えられないじゃん!
入手するまでの苦労話ネタとか、
しゃべってるときの表情とか
僕はそんな感じで「おいしいよ」ということが多いな。
マルサンがねとか
対称性がさ
とか
いつもいってるわけじゃない。

こんな話を昨日の昼間
ベテランおもちゃ愛好家氏と
のんきに話して
二人で盛り上がっていた。

おもちゃ愛好家に幸運を!

インターネット経由で
美女三人組がやってきた。
空想はアート系の女の子に人気がある。

小石川のKK少年から電話。
パーティやろうぜ!

6月7日(月)
雨になっちゃった!

自動車のテールライトが
真っ赤なルビーのように輝く
世紀末の六月の雨降りの晩、
僕は今でも稲垣足穂に会いに出かける。
でも足穂が六月の東京の御徒町あたりのことを書いていた
フレーズを思い出せなくって少し悲しいけど。
足穂は薄くなってきたけれど
決して忘れる訳じゃないから。

スッチーとポストマン堀井と夕方
少ししゃべって少しお茶。

画像の圧縮率を量子化ともいうらしい。
画像最適化がやっとなんとか。
今度使ってる画像ソフトには
量子化ボタンが付いている。
量子化というと量子力学を思い出して
とても懐かしい。
量子化すればいいわけね、ふーん!

解読することよりも
ひとつでも鑑賞できるようになりますように
芸術の神様!
おもちゃの神様!

全員に告ぐ。
これはわれわれの永遠の沈黙の前の、
最後の叫びである。
(最後のモールス信号・1999.2/1)

6月8日(火)
火曜日といえば定休日の筈なのに
今週のおもちゃ格言のページづくりで
あたふた。
メールの返事であたふた。
商品の選定と写真とりで
あたふた。

書店卸のトーハンとソフトバンクそれにセブンイレブンが組んで
書籍ネット通販が暮れに始まる。
出版社が確実に減るだろうな。
やなこった!

6月9日(水)
将棋名人戦十二時少し前に
挑戦者谷川九段負け。
あああっー。

朝慣例のお父さんのためのワイン講座(小仲商店)を読む。

原宿ピーカーブーへ行って
お茶の水キントトまで歩く。
からくり(立川昭二・法政大学出版)
カルトクエスト500ゴジラ編(バンダイ)
を購入。
もう一冊は内緒。

6月10日(木)
お気に入りのアロハシャツを着て
70年代のシンガソングライター、
キャット・スティーブンスのジャマイカ録音の「異邦人」
(1972年A&M RECORDS)
を聴くのが
初夏の僕の定番。
Heaven must have programed you
レゲエのリズムが急に稲妻に捕まったような
このフレーズを僕は17歳の時から聴いている。
八月の北海道の積丹半島をドライブした時も
空想雑貨の店内でも。
There are no words……

入り口の扉を開けておいたら
初夏の風で
ナショナル懐中電灯の吊しが
飛んだ。
こんどは
伊賀の影丸のお面が
上から落っこちてきた。

6月11日(金)
S嬢からWin用のアドビのフォトショップ4.01とイラストレーター7.0を借りる。
使いこなせるかなぁ。

久方の天つ少女が夏衣(新古今)
天つ風雲の通ひぢ吹きとぢよ(古今)
今日はいい気分の始まりだ。

伝説巨神イデオンのプラモデルありますか?
朝一番の電話が鳴った。
古い物しかないのですけど
といったら
初版のイデオンの古いやつなんですけど
といわれた。
僕はイデオンが好きで映画まで見に行ってるけど
ちょっとおもちゃの古さの定義の溝は埋まらない。
それを教えるのが僕の仕事でもあるけれど。

メカニズムの大衆的表現形式として
命脈をたもってきた「からくり」(からくり/立川昭二)

福沢諭吉の日本論を知った。
「我が輩は之を評して人生固有新奇を好むの心と云ふの外なし。
然かのみならず、其嗜好は一念先づ発起して特に新奇を求むるに非ずして、
偶然に奇に触れ新に接し、
之に誘はれて然る後に発念する。」
日本人は驚かなかった。準備ができていた。
明治維新で驚いたのは、つまり西欧人ということらしい。

ニフティから店宛に書類が届いた。
電子商店街へのお誘いである。

「若大将だね」
エレキの若大将こと加山雄三の写真を誉められた。

6月12日(土)
女性がつくる女性のための
本格的インターネット・ナビゲーション・マガジン
LISA(西日本リビング新聞社)が
空想のホームページを紹介してくれた。
朝からいい気分。
ジャンルは「遊」。

おきゃんな女性たちに賛成!

世界中で君がいちばん僕のことを調査してくれて
心配していてくれるから
君のためにいい贈り物をしよう。
おもちゃの神様はそう思ったのか
僕にとてもありがたい買い取りのお客さんを
世話してくれた。
それは今朝のこと。

6月13日(日)
真夜中
誰もいない店で
椅子を持ち出して
おもちゃたちを眺める。
話しかける。
缶ビールを飲む。

玩具は浅草風流特産品である。
この地点から一歩も二歩も後退しては
とても玩具など語れやしない。

玩具人にとって浅草は聖地である。
ただし玩具人であればの話だが。
つまり浅草仁天門の産業会館は
横綱大鵬にとっての蔵前国技館、
美空ひばりにとっての国際劇場であった。
野村トーイも米澤もマルサン商店も
みんなこの場所で新作玩具のお披露目をした。
今日ここでトーイショーがあるらしい。

僕が浅草っ子であるから
ということを差し引いても
浅草は東京の古都、
江戸文化の中心、
いや日本の文化構造のへそなのだ。
おもちゃを追いかけていくうちに
僕は浅草の正体をほぼ発見した。
正体を知っているのは
江戸時代では八犬伝の滝沢馬琴
明治時代では東京美術学校校長の岡倉天心。
昭和では見あたらない。
松本清張はとうにあきらめた。
この話は来年の秋口にでもまたしようか。

<渋い>と<暗い>を勘違いしているマニアが多い。
「茶の湯さびたるは吉、
さばしたるは悪敷(あしき)と申す事」
(片桐石州)

親子連れ。
子供はお父さんの時代の怪獣に戸惑っているみたいだった。

マルサン商店のリモコン・ウルトラマンのプラモデルを作り上げた人が
わざわざ箱根から店に来てくれた。

子ども用の木の積み木入れトラックを洗って日に干して
ディスプレー用ボックスにした。

二時過ぎにスパゲッティ。
高菜をまぜて大根下ろしをかけた。
腹ぺこ。

カウンターに腰掛けると
すごくいい風が入ってくるのだけれど
僕の席は全く風がこない。
そこでドアを閉めて冷房をかけた。

店じまいしようとしたら電話があった。
仮面ライダーの怪人の人形のリクエストだ。
今日ちょうど店に並べたばかり。
いいマニアは入ったその日にやってくる
という鉄則は生きている。

6月14日(月)
朝11時歯医者から帰ってきたら
キントトから留守電。
それは、

ビールがおいしそうな
こんな天気のいい日に
カァッーといってしまうなんて。

漫画家谷岡ヤスジ享年56歳。
地上での人生を終える。


僕の本「ガンタマ」で対談をしていただいた後
浅草の牛鍋屋米久へくりだして
奥様と僕ら夫婦と若手三人と
楽しい時間を過ごしたこと
忘れられません。

5月30日付けの世紀末ガンタマ日記に
ちょうど谷岡さんのことを書いて
神谷は
そろそろ会いに行かねば
などと脳天気なことを文字にしている。

悲しいけど
アサッー!

すばらしい生き方を教わりました。
谷岡さんありがとう。

[谷岡ヤスジ名語録]

私はいつも一発勝負なんだから
ふざけちゃこまる。

私は一流の仕事よりも三流の仕事を大事にしている。

スカッとしてるもんね。
かっこいいもんね。
ブーだもんね。
(ガキ夫人形の台紙コピーより)

▲僕と谷岡ヤスジさんとの出会い。


6月15日(火)
梅雨なのに晴れっ!

電話口に谷岡夫人がでて
神谷さん
という声を聞いたときに
僕の涙腺は決壊してしまった。

誰にもいわないようにいわれてたの
ごめんね
といわれたけれど
谷岡先生らしい
といったらうなずいていただいた。
このあと僕は頭の中が真っ白になってしまった。

通夜に行くことにする。
めそめそしていたら谷岡さんに笑われる。

テレビ局から
本の問い合わせがあった。
カンタマの表紙は谷岡さんの絵だし
(ろぼっと・ガキ夫→よくみてもらえばゼンマイのネジが付いてるのがわかります)
中にはぱらぱらまんがが付いてるし。
(一カ所だけ鼻血が赤くなる仕掛けがあります!)
出来の悪い僕のことを
まるで谷岡さんが気にしてくれたみたいだった。
谷岡さんはとてもとても気のつく優しい優しい人だから。

梅雨なのにナツーと言ってヤスジ逝く

お通夜の後にモンマ君とJunchanとで
谷岡さんにごちそうになった焼き肉屋へ行き
谷岡指定席を見ながら夕飯。
「僕は下書きなんていい加減なものは書かない。
いつも一発勝負だ!」
と聞かされたのもここ。
店のご主人と谷岡さんのことを話す。
谷岡さんはこの店の子の絵をたまに見ていた。

谷岡流のビールの飲み方は
キンキンに冷凍庫でビールを冷やし
ジョッキに氷をいれて飲む。

帰宅したら
大日本印刷の渡辺氏から電話あり。
ガメラの会の件。

仏像の模倣について
いわば仏像の本歌取りであるが
美術史学者の奥健夫氏が答えている。
「仏像の場合、
その像を『写す』ことで
霊威を『移す』という意識があるのが一般的」
いずれにせよ本歌取りとは
模倣のことではないといことを明確に解説していて
なかなか気分がいい。
僕の読み筋では「ウツス」というのは日本のキーワードである。
なんなら骨董魔術論を深読みされると良い。

トゥナイトで谷岡特集をやるみたいだ。
これから見よう。
あまり期待はしないが。
(水木しげる特集だった!)

6月16日(水)
朝はいってたメールに
おもちゃのオークションというのがあった。
ビジネスをしたいのなら
挨拶をするのが礼儀だろうし、
空想雑貨が開店以来一回もオークションをしない店で
オークションをするなら
ビックリー式を参考にして欲しい
ということも知るべきだろう。
相手のことを調査もしないで
ビジネスができるなどという奴には
とうてい儲けさせることはできない。
アタリマエの話だ。

利権参入業者ばかりが横行して
おもちゃのけなげな文化を守ろうともしない。
きっとおもちゃに感動したことがないのだろう。

谷岡ヤスジ告別式
お昼から
行って来る!

告別式で
東京新聞の阿部さんから
漫画家の畑中純さんを紹介される。
畑中さんは徹夜明けにも関わらず
駆けつけて来た。
「谷岡さんはやんちゃだったね」
という話がでた。

新宿伊勢丹で開催されている
シュールレアリズムの画家
リメディオス・バロ展の招待状を
知り合いの出版社からもらっているといったら
東京新聞が主催で彼が担当であった。
まぁ、世間はせまい!
帰りに寄ってきた。

読売新聞のE氏が取材に来ていて
来週谷岡追悼文を書くと言う。
駅前の喫茶店で
エピソードを語って資料を提供することになった。
谷岡さんの記事を旧知の記者が書き
材料を提供できるのも
なにかの縁なんだろう。
すこしは谷岡さんに貢献できたと思う。

6月17日(木)
私すなわち空想雑貨は次のことに反対する。
玩具情報の北原方式鑑定団的一元化、
玩具の独占的支配的復刻方式郷愁消費化に。
そして
玩具情報の空想的創造的歴史的文化的多元的鑑賞、
玩具のあらゆる夢幻的未来的創作力
を支持する。

「ピンポエ〜ン!まちがえたもんね」といいながら
谷岡さんがでてきそうな気がしたのだが。

「カメは万年、ヤスジは百万年。」
といってたのにな。

最初からバカ
(タイトル名)
とのたまわれた日にゃかなわない。
その第7話は「んでもってバカ」であった。
そうそう1984年文春漫画賞受賞作は
「ヤスジのバカが行く」だった。
追悼談話で赤塚不二夫が
「谷岡ヤスジにはかなわない」
と本音を漏らしたのもむべなるかな。

読売新聞に谷岡さんの資料を渡す

博多のガキ大将
高田君が50ccのミニバイクでやって来た。
「ガンタマまだ全部よんでないっす」
とかなんとかいいながら、
「谷岡ヤスジさんなくなっちゃいましたね」と。
五六年ぶりに会った。
「神谷さんとおもちゃ探しにまた行きたいすっす」
「楽しかったなんてもんじゃなかったよお!」
僕は思うのだ。
偽物なんかにゃ負けんじゃねえぞー!
生活しか考えられない?
そんな奴はクソして寝ろ!

6月18日(金)
将棋名人戦最終局
谷川九段を応援していたのだが。
名人位がとうとうローカルタイトルになってしまった。

あるどーでもいい日でした。
のんびり物語(1994年)を熟読。
谷岡漫画の集大成だ。
腹筋運動でおなかをへっこませて
ビールをうまそうに飲んでたのにね。

今日から谷岡ヤスジ流の
腹筋運動をしようかなーっと。

今日からどうも梅雨本番の様子。

javaがやっとなんとかなった。
バンザイ!!

6月19日(土)
雨。

おもちゃのお面がだいぶでてきたので
忘れないうちに整理する。
黄金バットやマグマ大使や鞍馬天狗など。
自分の店の倉庫の片隅で埃をかぶっていた。

俳句会をやろうと思ったが
結局やらずじまい。
原因は集まりの悪さかな?
キントトにKKに伊賀ちゃん。
このメンツだと寄生虫の話になるのはさけられない。
蕪村の句でも読んで、
ねーよおっと。

虹を飲み夢を吐き出し人となる(秋移)

6月20日(日)
曇天。

「能なしの眠たし空をギラギララ」
芭蕉の句をもとに
宇宙怪獣ギララを詠ったことがあった。
「キリキリしゃんとして立つハックかな」も
友達には評判が良かった。
一茶が本歌。
「雲を呑んで穴(けつ)をはるなりGゴリラ(ジャイアント・ゴリラ)」
というのも創った。
これは蕪村の本歌取り。
マルサン商店の怪獣ソフトビニール人形には
俳句がよく似合う。

蕪村の句の理知的なところもいい。
昔読んで気にならなかったが
「路絶えて香にせまり咲茨かな」
(みちたえてかにせまりさくいばらかな)
の感慨に共感するものがあった。
「咲き」は「裂き」に通じ
道が産まれるところに。
裂かれて後に道が咲き産まれる
という蕪村の見立てに納得。

コレクターは
コレクションを完成させて
やめちゃう人が多いけど
柔道と同じで
黒帯取ってからが楽しいんだ。
完成してからがなお楽しいのに。
ということを空想の常連氏がしゃべってくれた。
彼がコレクターの有段者であることはいうまでもない。

我が業界どこを眺めても
上を下へのこの通り。
黒白かまわずこの通り。
「みじか夜や金も落さぬ狐つき」(蕪村)

6月21日(月)
広告コピーのキャッチを
電光掲示板のように流してみたが
どんなもんだろう。
JavaScriptを使ってみました。
年度ごとに整理をしていこうと思う。
とりあえず三年分。
気合いのいいもの、
カッコいいもの、
キビシイもの、
いろいろ試してみた。
今でも試行錯誤の繰り返しだ。

先週の今頃は
谷岡さんの件で慌てていたのにね。

時代に媚びず
世間に媚びず
流行を嘲笑い
でも周囲には気遣いの人だった。
谷岡さんはそんな人だ。

最高に調子いいときか
最悪に調子悪いときに
会うことに決めていた。

たまに電話をすると
用もないのに電話をするな
と怒られるが
その声はとても優しかった。

僕はお世辞なんていわなかったから
そこが逆に気に入られたみたいだった。

損得抜きのおつき合いをさせていただいた気がする。
いい男だよ、谷岡ヤスジは!

ウマ年同士でウマがあった!

ピンポワ〜ン!

6月22日(火)
夕方HP更新の後
秋葉原のラオックスで
インクカートリッジと
フォトショップとJAVAの研究書を買って
神保町の古書キントト文庫へ寄って
くだをまき
ランチョで美女二人に囲まれて
ビーフシチューとオムライスとメンチカツと
黒ビールを飲む。
今日は何があっても優しいのだ。
理由は十年経ったらそっと教えてあげよう。

6月23日(水)
あっつくなってきたので
また持病の偏頭痛が。

もんじゃ君を更新するのを
忘れてた。
毎月25日に新作のせるんだもんね。

パソコンはスイッチを切れば
おしまいだけど
人間はスイッチを簡単には切れない。
あんまり高尚なことを考えていたので
何をするのか忘れてしまった。

桃が届いた。

6月24日(木)
涼しさを絵にうつしけり嵯峨の竹
(芭蕉)
見えないものを
わかりやすい見える形に
移し替えていくこと。
たとえばその一つが
俳句。

外では風が暴れ回っている。
湿気がかなり高い。
健康ドライにする。

新しいメガネを買った。
ここ十年来、白山メガネを愛用している。

仮面ライダーの怪人たちの人形を眺めていると
グラムロックの盟主
Tレックスのマーク・ボランを思い出す。
「ジンクアロイと朝焼けのライダー」という名前のLPを出している。
子供の絵を集めていた頃の話しで
ライダー怪人もお気に入りで
日本公演の時に買いあさっていたはずである。
いまマーク・ボランはCMでよく流れている。
「僕らは宇宙の海をスライドしていくだけ
イェイ!」

死神カメレオンとゲバコンドルが売れた。

僕には
ダンサー、占星術師、幾何学者、
19歳のニューヨーカーといった
批評家がいる。
「誰に誉めてもらうかが
とても重要なんだよ。」

僕はまるで
サーカスの団長のようだ。
ある時は怪獣たちの尻をたたき
ある時はブリキのロボットたちに油を差し
またある時はガラクタをきれいに磨いて
「こんなもの見たことないでしょう」
といって店に並べる。
時のサーカス。
本には出てない不思議なものがいっぱいあって
こころ寂しきものたちのネジをまく。

神谷君、ガンコなじいさんになってね。
(もう充分ガンコか)
しばらくぶりにたむらしげるさんの日記を読んだら
僕のことが書いてあった。
あちゃー!

6月25日(金)
「白露につぶつぶ並ぶ仏かな」
雨の日の電線に引っかかっている雨粒を見てると
こんな気がしてくる。
この句は一茶だが、
一茶は浅草のことを誰よりも多く詠っている。

浅草おもちゃ散歩マップがとてもよかった
というメールが
たむらさんファンの女性の方から届いた。
ご主人とお散歩にいらしてくださいね。
うれしーーーーーい。

と同時に
たむらさんからメールが。
谷岡さんの主人公と神谷君は
……
とあった。
内容はヒミツだ。
最新のウインドゥズマシンを買ったらしい。
速いんだろうな。

空想さんはおもちゃのこと
うーんと心配してます。
カワイソー!イタマシー!ムザンー!

ソフトバンクの孫氏がバンダイなどと組んで
おもちゃのネット販売に乗り出すようだ。
これでおもちゃ屋が何軒なくなるのだろう。
そんなことでいいのかな?
まぁ、
インターネットだっていずれ
時代おくれになるっていうのにさ。
ライオンは蚊がいなけりゃあ
生きられないっつうのに。

6月26日(土)
資本主義は資本主義という枠組みを
永久に続け維持するために
「サドンデス」というプログラムを用意しているのかも知れない。
庶民レベルでいえば
「流行の終わり」というやつだ。
ビル・ゲイツも
お宝も。

BS俳句王国を見る。

今日は小林健二のトークショーが神保町の北沢書店である。
ちょっと顔を出したいけど。

平凡な天気。

アリガトウ君から電話。
おもちゃの話しをすると
つっこみの浅い深いがすぐばれちゃう。
愛情の浅い深いがね。
それから
谷岡さんが亡くなった日
彼はちょうどガンタマを読み直していて
会社で谷岡さんの話をしていたそうだ。
それから
ホビージャパンの広告の話などなど。

狼少年ケンのシールの問い合わせ。
森永のココアなら飲んでたけどなぁ〜。

連続して仮面ライダーの買い取り。

GTR氏がVaioを持って
おもちゃの画像を見せにきた。
200万画素のデジカメで撮った映像はきれいだな。

量に頼ったり
勝てば官軍式の
欧米式の現代流ビジネス観は
質を重視し
シーンコミュニケーションを軸とする
穏やかな商いへといずれ上書きされなければならない。
たとえば
暮れに始まる孫氏のおもちゃのネット販売や
一部アンティーク業者とメーカー担当者などが結託した「復刻もの」などは。

資本主義は
サドンデスを用意しているのだろう。

6月27日(日)
朝起きていちばんで
読売新聞を見た。
石田記者が
(僕がおもちゃのエッセーを文化欄に寄稿した時の担当者)
谷岡ヤスジさんの追悼記事を書いてくれた。
作務衣を着たポニーテールの谷岡さんの写真が
大きく載っていた。
あの顔
あの眼
あの首のかしげ具合
ぐっときてしまった。
僕が谷岡さんにあった時の
あの時の元気な谷岡さんがいた。
いい記事だった。
「時代の虚無 笑い飛ばす」
いいねぇ〜
「権威に背向けた一匹狼」
かっこいい!
でもそれは漫画界だけの話しで
谷岡一家は少数精鋭でも
凄腕だもんね。
世界中にちらばっているもんね。
くそっー
おらおらおら!

改めて谷岡ヤスジ兄、追悼!
神谷僚一より二首、献。
「梅雨なのにナツーと言ってヤスジ逝く」
「虹を飲み夢を吐き出し人となる」

快獣ブースカのビデオを久しぶりに見る。
町並みが懐かしい。
子供たちの半ズボンが懐かしい。
ひとびとの
無邪気が
大らかさが
懐かしい。
もうすべて失ってしまったものばかりだ。
まるで違う惑星の出来事のようだ。

6月28日(月)
雨は降っていない

ミニのシーボーズを洗ったら
すっかりきれいになった。
見違えるように。
カウンターのテーブルにちょこんと置いてる。

いろいろ寄ってくれる人もいるのだが。
彼はイベントで売れなかったらしく
元気がなかった……

ひまだと疲れる

ソニーコミュニケーションズから連絡。

読売の石田さんから返信メール。

6月29日(火)
スターウォーズのおもちゃが
意外に売れなかったらしい。
イベント帰りの人の話では。
空想は洋ものは基本的に扱っていないが、
気になる。
あんがい流行らないかも……。

下町の東急ハンズ、シモジマへ行って
(ほんと、ハンズへ行くのがバカバカしくなります)
ライダーカード用にファイルを買う。
それから上野の白山メガネまで行き
東京駅前の八重洲ブックセンターで
蕪村の俳句集と一茶の俳句集を買う。
人生が二十分ほど余分に楽しめそうだ。

稲垣足穂が蕪村のことを書いていたのを
遠くで思い出す。

「花守の身は弓矢なき案山子哉」(蕪村)
まるで現在の僕の姿の生き写しのような句だ。
こういう「見立て」が僕らの人生術のエンジンなのだ。

大雨だなぁ。

画家でもあった蕪村の画の売り方を
書簡集に見る。
なるほどね。なるほどね。
空想のかっこうの研究対象ですな。

6月30日(水)
雨雨雨

ホームページ上や印刷プレビューでは問題ないのに
印刷時に画像の一部文字が欠けるという妙な症状が
やっと解決した。
画像を新しくして転送したら
一発で解決した。
根本的にやらなきゃダメなのね。

NTT定額制の発表が明日あるらしい。

函館の地球堂主人、浜道君が
おいしいお水を送ってきてくれた。

俳人一茶の住まいは
江戸にいたときは本所が本拠地のようだったが
柳橋(浅草橋)、上野などにもいたことがあったようだ。
一茶のほほんキッパリ調は
谷岡さんのあるどーでもいい日調の
芸風と通じるところがある。
「名月や寝ながらおがむ体たらく」(一茶)
まったく、地球を下にみたいものだ。
いや、天をか。

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