■空想雑貨


■ガンタマ日記2007年4月に続く■


2007年3月31日(土)
「永仁の壷〜偽作の顛末〜」
松井覚進(朝日新聞社)

いよいよ読み始める。

桜は
開花したあとでも大変である。
すぐに雨も降るし、
人間も大挙して押し寄せる、なんてね。

2007年3月30日(金)
親戚の兄貴
もう六十になろうという
元エベレスト登頂男が会社を辞め
三年から五年かけて
ヨットで世界一周をする。

奥さんとはハワイで待ち合わせるという。
奥さんは飛行機で、彼はヨットで海を。

毎日最高の太陽を朝晩見る。
「贅沢だよお」と僕と一緒に笑いあった。



昨夜姪っ子と3人で夜桜見物散歩
上野公園と谷中墓地。
東照宮のあたりがいちばんのお気に入り。
まるで《海の中の珊瑚のように》桜が花をつけていた。

2007年3月29日(木)
戦後まだモノのない時期に作られたブリキのおもちゃ。
真ん中にMADE IN JAPANの文字が見えます。
iPodよりもちいちゃくてペナペナだけど、
夢だけは大きくみえる。
絵柄もヒョロヒョロだ。
いったいなにをはかったのだろうか。

2007年3月28日(水)
好天の朝、クロンボコーヒーにブルマンブレンド豆200グラムを買いに行き
挽き方を相談する。

植木等死去。DVDを買おうかな。

Macのモニターになろうかなどうしようかな。

岡部嶺男展〜青磁を極める〜(国立近代美術館工芸館)を、観る。
青織部縄文塊など初期作品がいい。
重要文化財に指定された贋作いわゆる「永仁の壷事件」の当事者。
事件については少し調べてみたい。
僕の直観では、もっと上手に作れる技量があっただろうにという点。
関連リンク1
関連リンク2

2007年3月27日(火)
「花おこしの風」という言葉のイメージがすばらしく美しく匂う。
開花を促す風のことをこう表現したらしい。

風を感じる一方で、
風は「更にそのオルガーネを教えかへす」(ゲーテ・三月書簡)

2007年3月26日(月)
90年代の我が店空想雑貨は
《おもちゃのメッカ下北沢》に「追いつき追いこせ」で始まった。


21世紀に入ってさらに独自性を確立しようとして試行錯誤。


最近ようやくインテリアも落ち着きを見せた。
かつてはおもちゃを楽しむ余裕が足りなかった。
おもちゃの飾り方まで気が回らなかった。
いまは以前見えなかったものがいろいろ見えている。



アンティークのおもちゃは
買って(集めて)
飾って(インテリアして)
ワイワイ(友だちや仲間と)楽しむもの、なのである、である。


20年近くン百人のコレクターを見ていて判ったこと。
ダイジナモノが欠けると
とてつもなくいびつでしかもモノからも嫌われる
不運で不幸なコレクターになる。

2007年3月25日(日)
人間の創造的行為とその落ち着きどころを考えると、
時代が変わっても
答えを出していないか
それともたんなる難問奇問のたぐいなのかと思う。


「将棋の女流棋士独立」をめぐって
とてもいい意見が出てきている。
一局所的問題ではなくて、つねに姿形を変えてあらわれる
「表現者」と「スポンサー」の問題なのである。


■勝手に将棋トピック
■ぺんぺんぐいん「女流棋士問題・ボナンザ」


将棋は誰のものなのか
茶は誰のものなのか
美術は誰のものなのか
スポンサーのものなのか
コアなファンのためのものなのか
アーチストのものなのか


そしておもちゃは誰のものなのか?

2007年3月24日(土)
こんなたとえ話が好きだ。
とても大きなポットがありました。
最初の人がそれをなめたところ、すっぱいといいました。
次の人がなめたらこんどは、にがいといいました。
3人目がそれをなめたら、甘いと答えたといいます。
この場合のポットとは、「universe」のこと。
さて、あなたがそれをなめたら、どんな味がしますか?
Terry Callierに聞いてみるとしようかな?

若いときTerry Callierは
アメリカンフォーク・ロックの重鎮(バーズ結成前の)
CSNYのデビット・クロスビーと一緒に活動していたんですね。

2007年3月23日(金)
昨日は秋葉原のタワーで
NHK某番組の新コーナーのうちあわせ。
初顔合わせ。

フランス・イギリスと撮影に行くジリジリ君と
JazzFolkミュージックの巨匠Terry Callier
のインタビューの段取りなど。

2007年3月22日(木)
本日NHKうちあわせのため五時に早じまいします。

僕は大観より下村観山、菱田春草。
技量は観山と同等と見る。
大降りで野心がありすぎなところが
気に入らない。


この絵のモデルは師匠の岡倉天心。
大観の腕に天心のあたまがあったなら
日本画ももっともっと変わったかもしれない。
団子坂の一族の墓参り。
歩いていって正解だった。
すごい渋滞。


千駄木カノーヴァでランチ。
キレイな仕事ぶり。


横山大観記念館をひやかし、不忍池に開花した桜を見る。


骨董市が開かれていたのでのぞいたら、
三和銀行の犬の貯金箱が三千円だった。
微妙な値段。


上野マルイ地下の無印良品でコーヒー豆用のガラス容器を購入。


帰宅して人間(渡辺明竜王)対コンピューターの将棋対決をチェックする。

2007年3月21日(水)
生まれて初めてコーヒーミルを買いました。


Hario セラミック・コーヒーミル・スケルトン
水で丸洗いできるところが○です。
デザインはMacぽい。


子供のころ父親に
コーヒー豆を挽かされたような記憶があります。


いつも挽いてもらっていたモノを飲んでいたので、
コーヒーの味はさらさらに軽くなって
ずいぶん違ってしまいました。

2007年3月20日(火)
消える街がある。


先日散歩をしていたら、
いつもの道沿いに新しい道ができているのに気がついた。
商店街らしき通りが見えたので、そちらへ行ってみた。
片側は真新しい高層ビルがふたをするようにそびえている。
そしてそのビルに沿って
火の消えたような商店街があった。


廃墟と呼ぶにはあまりに悲しく
移転の知らせがシャッターに貼り付けてあった。


東京のほぼ真ん中の話である。
中にこけしが入っていると思ったら
中身はなんとかわいい指輪だった。

2007年3月19日(月)
映像関係、デザイナー、出版、アーチスト、官僚・・・・・・。
パーティに僕は必ずメンコを持って行く。
昨日は女子も多かったので、「ぬりえ」も持って行った。
実際にぬりえ大会をしてもらった。
どうやら評判がよかったのでホッとした。

大学のデザイン工学の先生がいて、
僕の本「怪獣玩具の冒険」の読者だったのには
驚いた。
ブルマァクの怪獣ソフトビニール人形をいまでも持ってらっしゃる。
当然ブルマァクそしてマルサンさらにからくりの話をした。
たぶんこの話は続くだろう。

絶好のロケーションを提供いただいた映像会社の社長さんからは
「岡倉天心の茶の本」の話題が出るし、
某プロデューサーからは「メンコは宇宙だ」と帰り際いわれるし。
たぶんこの話も続きがあるだろう。

紅茶王子の熊崎君もサポートに来ていて、
桜をうかべた紅茶を最後にいただいた。
彼のお茶にはどこか《軽み》がある。

風流も上々なり寒の春(空移)

2007年3月18日(日)
梅を折りて瓦器に挿す
未だ花開かずといえども
春の意(こころ)は隠然たり

「碧山目録」※室町時代の禅僧日記


新宿御苑を眼下に見る高層階で
花見のパーティがあった。

2007年3月17日(土)
明日日曜日は【夕方早め】に店じまいします。
ご注意下さい。

2007年3月16日(金)
地球各地の夕焼けをライブで見たり


アラスカのオーロラを自宅で見たり


その間に
TOKYOでは最も遅い初雪が観測され
諸行無常ではないことを考えてみる。


大方わからぬ句が多いが
わからぬ句も読むたびにあきないとあの蕪村に評価された
江戸元禄の天才其角は


『闇の世の をりないかとは 梅の袖』


もう一句おまけ
『わが雪と おもへばかろし 笠の上』

2007年3月15日(木)
小学生の時から持っている雑誌の付録のフラスコに
ビー玉をいれて
セルロイド玉でふたをしてみた。

「諸行無常」ではないことを
朝から考えていた。

2007年3月14日(水)
老木にも常に新芽が芽吹く。
満開の桜よりも開花直前の桜のけなげさにうたれた。
満開の桜ばかりを期待する人は
形になる前の《過程》こそ心に刻むべきだろう。


江戸の天才俳人其角が


「饅頭で人を訪ねよ山桜」と歌った真意は


西行以来の「満開の桜の美」をあえてあざ笑ったものだった。
そんなことにようやく気がついて
やっと其角の背中に追いついた。



たしか高校の先輩の歌手鈴木ヒロミツさんと
「アニーよ銃を取れ」の女優さんが亡くなった。


2007年3月13日(火)
禅のように春はやってくるのかも知れない。
文京区播磨坂桜並木の坂下にあるPesce(ペッシェ)
諸君征三郎氏とランチ&お茶。
僕はここの甘いミートソーススパゲッテイがお気に入りで、
いつも一緒に行く友達からは子供みたいだと笑われる。

二人で話していると
「こけし」から
いつしか「ボブ・ディラン」や「CSNY」の話となる。
それとふたりが16才の時に見た世界の話が主になる。

2007年3月12日(月)
空想雑貨の店内も
春めいてきました。
時間をたっぷりとって
ゆっくりくつろいでいってください。
六十年代生まれのおもちゃと雑貨たちがお待ちしています。

朝特製ジュースを飲んでいます。
甘くてしゃりしゃりシャーベットのような質感が口に広がりました。
コレなにって聞いたら、
キンカンを甘く煮たものでした。

2007年3月11日(日)
文机をいただきました。
ほんとにありがとうございます。
さっそく資料室の入り口においてみました。
机の上には、ペコちゃんとノートと鉛筆と筆箱を並べてみました。
机に明治チョコレートのおまけのアトムのシールが貼ってありました。

2007年3月10日(土)
SFプラモデルで名高い緑商会の草野社長のプラモデル史を入手。
パラパラ見ていたら、その中にマルサン商店石田実に対するコメントがあった。
「江戸っ子」という文字がおどっていた。
僕は石田実のことを何百回何千回も話したり書いたりしているけれど、
当事関係者の資料から「江戸っ子」という評価が出てくるのは、
我が意を得たりの心境。
そしてこの本の書かれた翌年1968年末
石田実ひきいるマルサンはものの見事につぶれる。
そしてその『倒れ方のキレイさ』は週刊誌などにも報道された。

僕にとっての「マルサン=石田実」は
たんなるおもちゃの次元にとどまらない、
生き方の教科書であり
美学の基準値であり続ける。

2007年3月9日(金)
春のエンジンをかけようという日だった。

2007年3月8日(木)
トップスで五年ぶりくらいでカレーを食べる。
むろん甘口。

デザートはもちろんチョコレートケーキ。
銀座店は場所が変わってから行ったことがなかった。

どの展示会でも感じることなのだが、
やきものでも浮世絵でも
展示物を見るときは少なくても目線を同じ高さに合わせるようにしたい。
下から仰ぎ見たとき
同じ高さの目線で見たとき
上から下へ見下げたとき
職人やアーチストにとって《最高に美しく見える目線》はどこなのだろうと考えると、
見方が変わってくるはず。
それを意識していなければ、作品とは呼べない。
鑑賞したとは言い切れない。

怪獣ソフトビニール人形の場合は下から眺めると抜群の絵になることは
いままでなんども書いてきた。
美のビューポイントを探すのは楽しい。

2007年3月7日(水)
「志野と織部」展 丸の内出光美術館
坂本龍一のブレーンで
京都の芸術系大学のプロデューサーをしている後藤繁雄の出版パーティで
細見美術館館長の大名物好きを目のあたりにして
「マルサン製のソフトビニール怪獣は織部なんですよ」
そう言ったことを思いだした。
もっと大胆に自由に
怪獣ソフビや
偉大な60年代のおもちゃを
解釈したり
解読したりする人が現れたらと思いながら
もうすでに
十年近い時間が流れてしまった。

◎骨董魔術論(神谷僚一著)『織部とマルサン』

2007年3月6日(火)
省略

2007年3月5日(月)
ブログに書かれてしまいました。
ありがとう、でもちょっと、恥ずかし。
またよってくださーい。あそんでやってくださーーーい。

手作り布おもちゃのやまださん
犬のおやつと料理の研究家Decoさん

2007年3月4日(日)
かもなしふかもなしという一日。
外付けのDVDプレーヤーを再インストールして
関連づけを再設定したら
あらふしぎiTunesのトラブル(CD再生音割れ、録音不能)が全快。

2007年3月3日(土)
鉄人28号のブリキ玩具で有名な野村トーイのものづくりの感想を
教育関係の方と
玩具産業のキーワード旦那主義や
浅草玩具生命体
玩具表現の対称性
といった話を布おもちゃNPOのやまださん
・・・・・・大人のお客さんたちと次々に話しまくった日でした。


1960年代黄金期を迎えた世界最高の《日本製おもちゃ》という「素晴らしいものづくり」は
マニアなどという狭い枠を取り払ってて
一部マスメディアの拝金趣味を撤廃して
遊んだ世代にはその日本製の優秀さデザインのすばらしさを改めて認識してもらい
さらに本物のプラモや本物のブリキや本物のソフビを知らない新しい世代へ伝えていきたいと考えています。

2007年3月2日(金)
20代の終わり頃
港区ダイエー本社の側のセトモノやでたしか五十円くらいで買った
60年代風ピンクの灰皿
コピーライターだった時代の癖がなおらない。
古ぼけた文具屋に入るとついつい回転式のシャープペンシルを探してしまう。
去年の紅葉の記念品。
格別キレイだった新宿御苑の落ち葉。
ただ気分だけで
ケースに入れて保管している。
ただ脈絡もなく
貝殻とロケットとロボット
そしてケロヨンを1カ所に飾る。
意味のないところに意味を生みだすのが
僕はとくに好きなのかも知れない。

2007年3月1日(木)
夕方上野の奥地の駄菓子屋へロケハン。
そのあと根津のezFranでうちあわせ。
鉄人28号のお客さんが待っていてくれ、失礼した。申し訳ありません。


今日から三月、
まだ二月二十九日かと思っていました。

カンタンにわかってたまるものか■■■
数に墜ちるな■
■心意気を集めよ
さわれ触れろもっと美を語れ■■
自由に遊べ■
職人芸を熱く感じよ■■■■
石田実のマルサンに帰れ■■
            ■■■


東京浅草の懐かしおもちゃの専門店
空想雑貨店主の綴る
おもちゃをめぐる
○美と冒険と思索のヒミツ●
ガンタマ日記
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